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シャイニングライフへの道

永遠の片思い

私たちはセミナーやセラピーを受けにいらっしゃる方々のことを『お客さま』とお呼びしています。

普通、こういった仕事では『クライエント』とお呼びするのが一般的ですよね。

では私たちは何故そう呼ばないのか・・・

今まで多分、誰にも話して来なかったと思うのですが。


クライエント(Client)・・・これは依頼人と訳すのでしょうか。

意味からみるとこれが相応しいのですが、私たちはもう少しスピリチュアルなとらえ方をしているのです。

それは、天の方々(神様)から託された・・・いわばVIP(very important person)最重要人物shine

つまり天の方々から紹介された“特別なお客様” だと思っているのです。


「この人の〇〇を取り除けば輝いていけるんだけどな」とか

「ホントは夢を叶えられる力があるのに、この人は頑固だから自分を認められないんだ」とか・・・


そんな、勿体ない人や惜しい人たちを私たちに託して下さっている・・・

「私の大切な人なんだから心を込めてサポートしてね」そんな声なき声が、正直聞こえる気がして・・・

だから私たちは心を込めて『お客さまshine』とお呼びしているのです。


リリカさんも、そんなVIPのお客様のお一人でした。

彼女は自分を認め信頼できるようになったら、更なる自分の可能性を試してみたくなりました。

実際、お客さまの中にもリリカさんの様な方は多くいらっしゃいます。

自分の中が元気になれば、もう私たちは必要ありません。一人で充分歩いて行かれますから。

その時が旅立ちのときです。
 

私たちだって生身の人間です。

ちょっぴり告白すれば・・・

いくら仕事だといっても、本気で心を通わせてきた相手なのですから寂しくないと言ったらウソになります。

でも子供の幸せを願わない親はいないように私たちも本気で見送ります。

私たちの方から連絡をする事は出来ませんが、どなたの事も忘れることは絶対にありません。


ときどき2人で「私たちって、いつも永遠の片思いなのよねぇheart04」と冗談を言い合って笑います。

でも、「そんな感覚も悪くないわよね」とも思っている私たちなのです。happy01wink

天候不順

昨日、久々の休日になり港区の某所に出かけましたrun

大きな窓からレインボーブリッジが真正面にみえ、その中心には東京タワー、

右端にはスカイツリーが小さく見えます。空は青く、海も静かにゆったりとしていますsun

そんな場所で楽しくランチタイムrestaurant

と・こ・ろ・が一時間もすると濃いグレーの雲cloudがあらわれ海面が激しく波打ち始めました。

そして 稲光thunder…大きな雨粒rain 天気予報通りの不安定な空模様となりましたtyphoon

 

これって、人間の心模様も一緒。ある日、嫌なことが起きて、心が乱れ、

苦しいことや辛いことが巻き起こる。

ただ一つ違うのは心の天気予報はないことだけでしょうか。

そして一つわかっているのは、雨や嵐はやがておさまり、また晴れの日がやってくること。

 

リリカさんにも同じことがまきおこりました。

リリカさんの場合は 突然、心の中が整理され前を向いて歩くことに決めたのですが…

 

じゃあ、結婚はどうするのと思われた方もいると思います。

「あれっ?」と最後にガクッときた方もいたのではないでしょうか?

でも、私たちはお客様が決めたことを尊重します。

お客様が違う道に行くことに決めたならば、ひとまず前の問題は終結です。

もちろん数か月後・数年後に又「結婚したいheart02」と悩んだら、新たな問題になるのです。 

 

問題の解決は、一通りではありません。 

ただ、悩みの最中は、一つの解決方法しか思いつきません。

そして、そうしなければ幸せにはなれないと思い込んでいるのです。

だから、私たちは混乱している糸をほぐしていくだけなのです。

昨日の天気と同じようにスッキリと心の晴れたお客さまも、

また雨が降ったり、雷がなったり、嵐がくることでしょう。

でも、絶対に晴れるのだからと思える気持ちや

あの時乗り越えたのだからと思える強さを

身につけてくれている事を信じているのです。

セルフプロデュースを終えて

私たちがいつも願っていることは1つ!

あなたに人生の表舞台で輝く人になって欲しいsign01』ということでした。heart01


そのために必要な要素は自分の中に備わっているのに、多くの人が「自分はダメだ」と思っている。

それが歯がゆくて仕方ありませんでした。
 

「どうしたら自信を回復してくれるのだろう」「どうしたら元気な心を取り戻してもらえるのか」

そうして2人で創り出したのが“自分との魔法の対話”『マジカルダイアログshineでした。

自分一人で行う内省の形ではなく、あくまで『もう一人の自分』を他人に見立てて、

声を出して行う対話にこだわったのです。


私たちが元気をなくしている多くの原因は、実は自分に対するダメ出しです。weep

だから、自分が自分と仲良くなれれば、心は自然と元気になって来ます。

そうなると「私って結構いいかもflair」とも思えるようになるのです。

ここが一番大事なポイントですsign01

ここをクリア出来ないと、自分の中にある宝の要素に気づけないからです。


もう1つ、ほとんどの人の悩みの原因にもなっているコミュニケーション

ところが、自分との会話が上手に出来るようになると、

思いがけない副産物が生まれることに気づいたのです。flairそれがコミュニケーション(会話)術でした。

そりゃあそうですよね。心の中の自分を他人として会話して来たのですから、

それに慣れれば、実際の他人とも楽に心を通わせる術を身につけたことになるんですもの。scissors


他人との関係に苦手意識がなくなれば、最後に残るのは『自分の夢を叶える』ことですよね。

私たちは『なりたい自分を創る要素はすで本人が持っている』と信じていたので、

まずは眠っている要素に気づかせること、そして夢実現のためには自分の中の、

どの要素を使えば効率よく叶えることが出来るのか・・・

それを自分自身で演出するのが最善だと考え、誕生したのが『セルフプロデュース』です。


それらを少しでも皆さんに分かりやすく伝えたいと考えて、ちょっぴり物語風に書いて見ました。

2人とも文才に恵まれている訳ではないので結構苦労もありましたが、coldsweats01coldsweats01

少しでも伝わって頂けたらなぁと願っています。


これらの物語を書いていて、私たちも「もう少し伝えたいな」と思うことも多々ありました。

そんなことなどを、考察も交えて、これから少し書いて行こうかと思っています。

もうしばらく私たちとお付き合いくださいませm(__)m 

では、とりあえずAzuさんにバトンタッチいたします(^_-) /

 


 

リリカさんの夢を実現させるセルフプロデュース⑪

~リリカさんの卒業~

 

ゆずとあずが微笑みながらリリカさんが話しだすのを待っていると、

しばらく間があってリリカさんが言いにくそうに口を開いた。

 

shine crown shine  shine crown shine  shine crown shine

 

「色々変化があったんですけど… その中でもスゴク驚いたことがあって…

実は、先日移動の内辞を受けたんです。

それが、前からちょっとやってみたいなあと思っていた広報なんです。」

「まあhappy01前からやりたいことだったなら、嬉しいことですか?」とゆずが聞いた。

「そうなんです。でも、無理だと思っていたから…あまりにも意外で驚いたんです。」

すると あずが驚いたような表情で、ゆずと顔を見合わせて言った。

「これこそがケミカライゼーションだわねwink

リリカさんが努力して自己信頼度を高めたり、人とのコミュニケーションを活発にしてきて

周りの方たちから変わったといわれるほどに変化してきたことに伴って

環境も変化してきたんですもの。

スピリチュアルの世界では、こういうのをケミカライゼーションっていうんですよ。」

「そうなんですかhappy01

何か会社にいくのも楽しくなってきたら、そんな内示までうけてしまったので

ビックリなんです。

そういう訳で…私の目標は結婚だったんですけれど、

今は この新しい仕事を一生懸命やりたいなと思って。」

「新たな目標ができたんですね。」とゆずがあずと拍手をしながら言った。

「はい。 新たな目標というか…

結婚したいって言っていたのは、本当じゃなかったのかもと思えてきて。

今までは、先が見えなくて…結婚でもすれば変わるかなと思ったりして。」

「でも結婚しなくても変わることが出来たでしょ。」とあずがニッコリと微笑んだ。

「そうなんです。もちろん結婚だって、好きな人ができたらしたいというのは変わらないんですよ。」

「今のリリカさんなら広報の仕事だって、活き活きとこなすことが出来るでしょうし

もちろん結婚だって、旦那さまと共に幸せを作っていくことができるでしょ。」

とゆずも微笑んだ。

「目標が変わってしまったので…」

「あ~gemini結婚というのが変わってしまったからどうしたらいいかと悩んじゃいましたか?」

「ええ。最初と変わってしまって…」

「じゃあ 言いづらかったでしょ。でも、私たちはリリカさんの味方だって言ったでしょ。

たとえ、リリカさんが外国へ放浪の旅に出ることにしたと言っても心配はするけれど

応援するに決まっているじゃないですか。」とあずが言った。

「そう言ってくださると思ってはいたんですけど。」とホットしたようにリリカさんが答えた。

「それに、リリカさんの素晴らしい変化を私たちは嬉しいと思っているんですよ。

ひとかわ剥けたリリカさんは、さらに自分を輝かせようと決意したんですから。」

とゆずも言った。

「では、リリカさんhappy01今日でひと段落ということで『結婚したい』という

シャイニングセラピーは終結にしますか?」

「う~ん…そうですね。何かお名残り惜しいんですけど…

でも また 何かあったらお願いしてもいいですか?」

「もちろん 私たちはいつまでもリリカさんのゆずママ&あずママなんですから。

何かあったら連絡してくださいhappy01happy01

 

「それでは、今日はまとめの回にしましょうね。

まず、一番最初にお話ししたリリカさんの太陽テーマ・リリカさんの本質についてですね。

今ならきっと理解していただけると思うんですけれど…

リリカさんは、バランス感覚にすぐれ、周囲と調和を保つことに能力を発揮する方でしたよね。

ということは、時には人に譲り、ある時はソフトな物腰で自分の要求を押し出して、

優位な立場になることができるんです。仕事の場でとても役立つ能力ですね。

そして、人から注目を集め影響力がある人になる。それがリリカさんなんです。

如何ですか?どんな風に思いますか?」

「そうですね。そうなれたらいいなあと思います。それが、私の本質なら心強いです。」

とリリカさんが答えた。

「リリカさん変わられましたね。とても芯がしっかりしてきたのがわかります。」

とゆずが感心したように言った。 リリカさんは照れくさそうに微笑んでいる。

「それからリリカさんが人気のある人がいいと仰ってたでしょ。

それは、リリカさんの本能的欲求からきているものなんです。

社会的評判を気にするということでもあるので、

そういう方って仕事で成功しやすいんですよ。

あと、世間の動向を気にするということもありますね。」

 

「そういう意味では、広報なんてぴったりよね。リリカさんのMCはどうなの?」

とゆずが尋ねた。

「占星術でいうMCのことね。MCというのは、リリカさんの今世達成する地点のことなんですよ。」

とあずがリリカさんに説明を続ける。

「そのMCは、リリカさんが感受性や想像力が豊かで、

人一倍母性愛にも溢れた人になることに設定しています。

だから仕事にもその力を発揮できるし、もちろん家庭にも向いています。」

リリカさんが嬉しそうに言った。

「最初は何か良いことばかり言われた気がして、半信半疑だったんですよね。

でも、今は変われた自分を見て本当かもしれないなんて思うんです。

もちろん、お二人に色々教わったり励まされたりしたお陰で出来たんですけど。」

「まあ、良かったわhappy01

それこそ、リリカさんの土星・自己信頼度を高める・自分を愛するというメーターが

どんどん上昇しているっていうことだもの。」とゆずが嬉しそうに言った。

 

「それでは、この5回のセッションを通しての感想とか気付いたことなんかを教えてくれますか?

もちろん何か聞きたいことがあったら、それもどうぞ。」とあずがうながした。

「まずは、本当に有難うございましたheart02最初は もうどうしていいかわからなくて…

どうせ何をやったってダメだろうと思って来たんです。

でも、やっぱり何とかならないかとも期待していたんですね。

マジカルダイアログをやっていくうちに、私 他人からより自分からかなりダメ出しをして

いたんだなと気付きました。こんな風に自分のことを愛してあげることが出来るように

なるなんて思いもよらなくて。だんだんユーリアに通ってくるのが楽しくなってきて、

ゆずママ・あずママのかけあいや、私が自分にダメ出ししてもお二人がむきになって

いじけた私をかばってくれて…何だか心地よい空間だなと思って…

そしたら、自然と何処へ行っても自分の意見や自分のことを打ち出すことが

出来るようになったんです。そして、もう少し自分の未来を夢みたいなと思ってきた

ところで移動の話しが出てきたので、ビックリです。

そして、一つ気付いたことがあります。

結局 不貞腐れていても、イジケテいても前には進めないっていうこと、

自分でやらなければ何も変わらないっていうことです。あっ!もう一つあります。

ネガティブよりポジティブの方が気持ちいいなっていうこと。」

「さすが リリカさん。一番大事な事に気づかれたんですね。」とゆずが感心して続けた。

「苦しい時は 皆 周りの人が変わってくれれば楽になるのにとか、

環境が変わればいいのにとか思いがちなんですけど、

自分が変わるのが一番の早道だし、達成感もありますよね。」

リリカさんが微笑みながら付け足した。

「でも、私はお二人に助けられなければできなかったですよ。」

「嬉しいことをい言ってくださるわねhappy01リリカさん。

でも、私たちは少し絡まったリリカさんの頭の中の整理を手伝っただけなんですよ。

リリカさんご自身の力でここまで駆け上がったんですから。

リリカさんの潜在能力のすごさがわかったでしょ。」とあずも微笑んだ。

 

ゆずが真顔でリリカさんにこう言った。

「では、最後に質問です。

リリカさん 今度またへこむような事や苦しいことがあったらどうなさいますか?」

「はい。私 この数カ月やってきたように、自分の味方になったり、

自分を客観的にみたり、自分に大切なことは何なのかと考えたりして

乗り越えていこうと思います。それにいつでもゆずママとあずママがついていてくれるし、

私にも味方がいるんだとわかったし。また相談しに来ます。」

とリリカさんも真顔で答えた。。

「それを聞いて安心しました。私たちもリリカさんが十分に先に進む力がついてきたと

確信しました。いつでも待っていますね。」

「これからもリリカさんの中の大親友と仲良くしてくださいね。」とゆずとあずが交互に言った。

 

リリカさんは、笑顔で何度も振り返りながら、手を振って帰っていった。

私たちも笑顔で手を振りながら見送った。 

 

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いつも突然に別れがやってくる。

それは、とても嬉しいことでチョッピリ淋しいことだ。

リリカさんが一人で立ち上がり進む力が整ったということに大きなエールを送りたい。

そして、私たちも信じているし、祈り続けていく。

これからも、リリカさんがリリカさんの人生の主役を張って生きていけますようにと。

 

                    完

 

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物も含め、私たち以外は全て実在するものではありません。

リリカさんの夢を実現させるセルフプロデュース⑩

~確かな変化shine

 

 前回、リリカさんが来室してから一か月が過ぎた。

便りのないのは元気な証拠!きっとリリカさんは元気に毎日を過ごしているのだろう。

そんなことを2人で話しているところへリリカさんから予約メールが入った。

「お話ししたいことがいっぱいあるんです!」リリカさんの明るい弾む声が聞こえてきそうだ。

今回はどんなリリカさんに会えるのだろう。confident

 

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「こんにちは。ご無沙汰しています」happy01

元気な声と共にリリカさんが部屋に入って来た。

一瞬別人かと思った。

表情が明るくて・・・何と言うか、颯爽として輝いて見える。

「リリカさん綺麗!」思わず2人で言ってしまった。

「え?そんなこ・・・あ、ありがとうございます」照れた様子でリリカさんが答えた。


「お元気そうですね」笑顔であずが言った。

「はい。あれから色んな事があって・・・何から話していいのか」

そう言うと、リリカさんは胸に手を当て軽く深呼吸をした。


「慌てなくても大丈夫、時間はたっぷりありますから」

リリカさんの仕草が可愛らしくて、思わずあずがにっこりした。

「どこからでもいいので、ゆっくり話して下さいね」ゆずも笑顔で話しかける。


「はい。前回こちらで『話しのきっかけを作る』練習をしたでしょう?」

「ええ」

「それから少しづつ周りの人に試してみたんです。かなり勇気がいったんですけど(笑)

そしたら・・・お2人が言った通りになったって言うか、私ビックリしました」

「まぁ、頑張りましたね!リリカさん。でも何にビックリしたんですか?」
 

「人って変わるんだなぁって・・・いえ、最初はダメだったんですよ。

毎日一人で少しづつ練習してたんですけど、思い切ってある日、会社の同僚の女の子にやってみたんです。

『綺麗なパワーストーンのペンダントね』って。相手は最初ちょっと怪訝な顔をしてたんですけど、

ま、今まで私、あまりそんな事言ったことなかったから相手も驚いたんだと思います。」
 

「それからどうなったんですか?」

「相手はお2人のようにニコニコもしてくれないし言葉も返してくれなかったので一瞬ひるんだんですが、

いや、ここで負けてちゃ私変われない!って気を取り直して、他の人にも挑戦したりしてたんです。

それから何日後かなぁ、あるとき化粧室でその同僚の子と一緒になって・・・

そしたら向こうから『最近あなた変わったよね』って話しかけてきたんです」
 

「まぁ、そんなことを。それで?」

「はい、『前より何となく明るくなった』って。『何があったの?』って言われたんです。

それから何と、ホントに“女子会”に誘われちゃって」

「あら!で、リリカさんいらしたの?」

「ええ。ホントはそういうの苦手なんですけど、頑張って行ってみました。そうしたら・・・」

「そうしたら?」

「それが、楽しかったんです」そう言うと、リリカさんは嬉しそうに「あはは」と笑った。


「私って人見知りだしコミュニケ―ションも苦手なので参加するのが不安だったんですが、

前回の『なりきりトレーニング』をやってたおかげで話せたんだと思います。

『ウソとネガティブはNG』っておまじないのように自分に言い聞かせて、

いいと思った事とか素直な気持ちを少しづつ言ってみたんですが、

不思議ですね、そんな他愛の無い会話で周りとの距離がグンと縮まって・・・仲良くなれたんです」


「素晴らしいわ!リリカさん。

上手に会話が出来たことも勿論素晴らしいけど、何よりリリカさんの勇気に乾杯しましょ!」

ゆずはそう言うと、テーブルの上にあるアイスコーヒーのグラスを持ち、

3人でにこやかに乾杯した。barbar bar


「私、気づいたことがあるんです」アイスコーヒーを一口飲んだ後、笑顔のリリカさんは言った。

「相手を褒める言葉って・・・最初、少し抵抗があったんですが、でも、これってもしかしたら、

ただの褒め言葉なんじゃなくて、その下にある『あなたともっと近づきたい』という

隠れたメッセージも発信しているんじゃないかって思ったんです」


「その通りです!リリカさん。」ゆずもあずも驚いて、思わず顔を見合わせた。

「人間って言葉だけじゃなく、実はその下に隠れている心のメッセージもキャッチするんですよ。

だから、褒め言葉に乗せたリリカさんの『もっと近くなりたい』という想いが相手の心を開かせたんでしょう」

あずがそう説明すると、リリカさんは静かに頷いた。


「それから、まだあるんですけど・・・」リリカさんが嬉しそうに言った。

「そんなことがあってから、周りの子たちと前よりも話をするようになったんです。

そうしたら後輩の女の子から相談を受けちゃって・・・私ったら、『あ、コレもこの間練習した!』なんて、

思わず、そう思っちゃったんです。ウフフ」
 

「まぁ、相談まで?ホントね、前回と同じ様な事が起きちゃったんですねぇ」

「そうなんです。でもね、あの練習のおかげか、後輩の子に『先輩に聞いて貰ってすっきりしました』って

言われたんです!私嬉しくて・・・今まであんまりそんな事を言われた事なかったので。

ホントにマジカルダイアログってすごいですよね!」

よっぽど嬉しかったのだろう、リリカさんの目はキラキラ輝いている。


「最近、何だか毎日が楽しくて・・・やっぱり私も仲間に加わって自分の思いを伝えられると嬉しいですね」 

「本当にリリカさん、変わられましたね」2人は目を潤ませながらしみじみと言った。 
 

しかし、ゆずは気を取り直すとリリカさんに尋ねた。

「そう言えばリリカさん、最初の頃に私たちが話した“土星テーマ”のこと覚えてますか?」

「ああ、確か・・・ちょっと待ってください」

そう言うと、リリカさんは可愛いノートをパラパラとめくり出した。

「あった。えっと・・・『自己信頼度を高める』って書いてあります」
 

「そうですね。“土星テーマ”は今世で乗り越えなければならないリリカさんのテーマですね。

リリカさんの場合は、仰る通り『自己信頼度』を高めるって事でしたね。

『どうせ自分には出来っこない』とか、『傷つかないために自己主張をしない』とか、『控え目に』とか・・・

それらを克服するためには、『自分を愛する・信じる・尊重する』ことが大切だとお話ししたと思います。

今のご自分を感じられていかがですか?以前と変わったところはありますか?」


「あ。そう言えば・・・『どうせ自分には~』とか、『出来るだけ目立たないように~』などはないかも・・・

って言うより、『私、そんなこと言いましたっけ?』正直、今はそんな気分です」

リリカさんは朗らかに言った。
 

「そうですよね。今までのお話しを伺っている限り、上手に自分の気持ちを出すことが出来るみたいですし、

その上、今は人の相談にまでのって上げているんですものね」

ゆずは悪戯っぽい目でリリカさんに笑いかけると、リリカさんも笑いながら頷いた。


「それではズバリ!土星―テーマの『自己信頼度』は上がりましたか?」

「そうですね・・・」リリカさんはしばらく考えていたが、「はい、高くなってきたと思います」と答えた。

「私たちもそう思います」あずも嬉しそうにリリカさんに同意すると言葉を続けた。

「自分と仲良く会話をするようになって自分の味方になる事が出来ると、自己信頼度は高まるんです。

どんなに心が傷ついていると思っていても、心の持つ治癒力って偉大なんですよ」

リリカさんは黙って頷いている。


「という事は、土星テーマを乗り越えられたってことかしら?」ゆずが聞いた。

「乗り越えられたとは正直まだ思いませんが、でも乗り越える方法は手に入れられたと思っています」

キリっとした表情でリリカさんが答えた。


「そうすると、リリカさんは『なりたい自分』に随分近づけたんじゃないかしら?

あとは、『幸せな結婚相手』と出会えるためのリリカさんをどうやってプロデュースするかって事よね?

リリカさんの中にある、どんな能力をどう使うと効果的になるのかを考える時期に来たのかも・・・」


「あのぉ・・・その事なんですけど」突然リリカさんが切り出した。

「実はそのことで・・・私、お2人に相談したい事があるんです・・・」

リリカさんは思い切ったようにそう言うと、2人の顔を真剣な眼差しでじっと見つめた。
 

~つづく~

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物も含め、私たち以外は全て実在するものではありません。

リリカさんの夢を実現させるセルフプロデュース⑨

~上手なコミュニケーションのとり方は?~

 

【なりきりトレーニング】で自分の中に眠っていた理想の自分をみつけたリリカさん。

少しの間、それをかみしめているようだ。

そこであずがきりだした。

「それでは、リリカさんhappy01今日はもう一つ、やりたいことがあるんです。

よろしいですか?」

リリカさんがハッとしたように目を見開いた。

「はいhappy01お願いします。」

 

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ゆずがニッコリしながら話し始めた。

「では、周囲の人と上手なコミュニケーションを築く具体的なスキルのお話をしていきましょうか。

リリカさんは、どんな時・特にコミュニケーションが苦手だなと感じますか?」

リリカさんが少し考えながら答えた。

「そうですね、基本人見知りなので…どんな人とでも初対面の時は、なにを話していいのか困ります。」

「私も初対面の人と話す時はドキドキします。」とあずも賛同した。

「でも、大概の人は初めて会う人と話すのは緊張すると思いますよ。

失礼なことを言ったらどうしようとか、

こんなこと言っても興味はないだろうと心配になってしまうんですよね。」

「そうですね。そうなると、もう何を言っていいのかわからなくてbearing

そして、リリカさんはこんな風に続けた。

「私のお友達なんかとても如才なくどんな人とでも話しをするんですよ。

それがとてもうらやましくて…」

ゆずが優しく言った。

「じゃあ、いいお手本が身近にいるんですね。

でも、その方だって生まれつきそうだった訳ではなく、ご本人が人知れず努力したのかもしれないですよね。

コミュニケーションをとりたいというのは、周囲の人達と仲良くしたいと思ってのことです。

さっき あずも言ったように大概の人は初対面の人とお話しするのは緊張するんです。

だとしたら、リリカさんが相対したその初対面の人も同じように緊張しているんですよね。

その相手も初対面の人が苦手かもしれない…」

「あ~flairそれは、考えたことはなかったです。そうかあ、相手も緊張しているかもしれないんですね。」

とリリカさんが感心したように声に出した。

あずも続ける。

「そうですよ。少しは肩の力が抜けましたか?お互いにそうだとしたら、

その緊張をほどくのがリリカさんだとしたら素敵ですね。」

「そんなことが出来たらいいんですけれど…」

 

「じゃあ、その練習をしましょう。

初対面の時は、政治の話や経済の話、身の上話なんてものは重すぎますよね。

さりげない話しで緊張がほどけていくんです。

じゃあ、どうやってさりげない話をしたらよいのかというのが本題ですよね。」

「どうですか?リリカさんは、普段 自分の方から話題を振って話しをするということは多いですか?」

「いいえ。どちらかと言えば聞き役が多くなります。」とリリカさんが答える。

「そうね、リリカさんに話しを聞いてもらうとホットするもの。」とゆずが微笑んだ。

あずも微笑みながら言った。

「じゃあ、これからは自分の方から話しを振る練習をしましょう。

まずは、慣れた人の中で。そう、日常生活の中で。

大事なことは2つです。

1・嘘をつかない

2・ネガティブな言い方をしない

後は、リリカさんが相手のいいなと思ったところを正直に話せば話しのきっかけになります。」

 リリカさんは、ノートをしていた手を止めて言った。

「いいなと思ったところですか?なんか、難しそうな気がするんですけれど…」

 

「やってみましょうか。」とあずがゆずと顔を見合わせて言った。

「じゃあ、私がリリカさんを褒めますね。」とあず。

「リリカさんhappy01私 今日いらした時から思っていたのだけれど、そのブラウスとても素敵ですね。よく似合っているもの。」

「えっthinkそうですか…あっ!ありがとうございます。」とリリカさん。

「私 その色とても好きなんです。」とあずが続けた。

「突然言われたら驚いちゃいますね。でも、本当に思っていたので私は言ったんですけれど。いかがですか?どんなふうに感じましたか?」

 「そうですね…嫌な感じはしません。照れくさいけど、嬉しいって感じですね。」

「よかったhappy01 では、今度はリリカさんがゆずのことを褒めて下さい。

ちょっとしたことでいいんですよ。

ただし、嘘はダメ!そしてネガティブな言い方もダメ!はいhappy01どうぞ。」

 

「う~ん…」リリカさんが真剣に悩み始めた。

「そんないきなり『はい、褒めて』と言われてもねえ。」とゆずが助け舟を出した。

「イエイエcoldsweats01どう言ったらいいのかなあと考えてしまって…」

 「素直にですよ。」

「はいdespairすいません・・・・ゆずさん、そのピアスきらきらしてきれいですね。私もそういうのが似合うようになりたいです。」とリリカさんが照れくさそうに言った。

「まあ、ありがとう。嬉しいわhappy01きっとリリカさんにも似合いますよ。」とゆずが答える。

「そうそう、思ったままを言ったでしょ。それでいいんですよ。素晴らしい。

今度は、リリカさんが逆の立場になって褒めたでしょ、その時のゆずの反応を聞いてどんな風に思いましたか?」

「良かった喜んでくれたと思いました。あと、にっこり笑ってくれたのでホットしました。」

とリリカさん。

「そうですね、声をかけるのは勇気がいりますよね。

でも、お世辞でなく、正直な褒め言葉なら嫌な思いをする人はいないと思いますよ。

まあ、相手が嬉しいとか簡単に表現してくれたら一気に気が楽になるんですけど。」

とゆずがニコニコと話した。

「それに、ただ褒めてくれただけでなく人となりもわかってくるでしょ。」とあずも続けた。

「こういう物が好きなんだなとか、こんな色が好きなんだなとか、

こんな風に見てくれていたんだなとか、もちろんいい人だなとかわかるんですよ。」

さらにゆずが言った。

「そんな何気ない会話をしていくと周りの人にその空気が伝染していくんですよ。

気付いたら、皆が正直にポジティブ会話を進めていたなんてことになるのです。」

「さっきは、リリカさんも照れて『ありがとう』としか言えなかったけれど、

『わあ、嬉しい。』なんて言葉もすんなり出てくるようになるんですよ。」

「まずは、さりげない日常からトレーニングしていくでしょ。

それが積み重なって親しくなり、真剣な相談事になったりするし、

それに人のいい所を見つけるのが上手くなると相手の事が好きになってくるでしょ。

そうすると、相手も好意をもってくれるようになるという良い循環になってくるんです。」

「人間関係を上手に築くコミュニケーションも、コツコツと努力することが大事なんですね。

マジカルダイアログで自分の良いところを見つけるのが得意になっていれば、

他人の良いところを見つけるのも得意になっているでしょ。」

「そうですね。    あの~confident何か分かった気がするんですけれど…

普段から何でもない会話を恐れずにしなくてはいけないってことが大切なんだって

お二人は言いたいのかなと思ったんですけど…」とリリカさんがゆっくりと話した。

「そうなんですよ。いいことに気がつきましたね。さすがリリカさん。」

「じゃあ、話しをまとめましょうか。」とゆず&あずが交互に話しだした。

 

「なりきりトレーニングをしてみたら、今まで隠れていた才能がリリカさんの中にあるっていうことがわかりましたね。それは、いいですか?」

「はい。まだ他にも隠れているかなあなんて期待しちゃいます…」

「そうですね。楽しみですねhappy01

「そして、コミュニケーションは何もない日常から築いておくことが大切ですね。

リリカさんらしく相手を褒めることにトライしてみて下さい。」

「はい、わかりました。やってみます。上手くできるといいんですけど…」

「大丈夫。安全な場所から、というか安全な人から試してみてください。」

「そうですね。友達や家族からやってみますhappy01

リリカさんは、決意に満ちた顔で椅子から立ち上がると笑顔で部屋を出て行った。

 

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リリカさんは、セッションの中で確実に自分の力で気づきを得ている。

次回のセッションまでに、日々の生活の中で また新たな気づきを得て、

どんな笑顔をみせてくれるのだろうか。 もちろんへこむこともあるだろう、

でも、リリカさんならきっとそこから何かを手に入れることが出来るということも

私たちは信じているし、祈っている。

二人でそんなことを思いながら、リリカさんの後ろ姿を見送りこっそりエールを送った。

 

~つづく~

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物も含め、私たち以外は全て実在するものではありません。

リリカさんの夢を実現させるセルフプロデュース⑧

~なりきりトレーニングに挑戦~

 

さて、リリカさんが理想とする、なりたい自分像のイメージが具体的に見えてきた中、

それに伴う弱点も浮かび上がってきたようだ。
 

shineまず、リリカさんの理想とするタイプは…

1.“ふわ~っ” と包み込むような温かさを持つ明るい女性

2.自分の意見をきちっと言える芯のある女性

3.上手な人間関係を築ける女性

4.周りの人から好かれる、人気のある女性


それらをまとめて、リリカさんは『頼もしい人』と表現した。

しかし、その要素は自分の中にはないと言う。

それならば補って行けばよい!と、いうことで、話の焦点は『弱点の強化』に移って行った。

 

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「“自分の意見をしっかりと持った芯のある女性” この要素が自分にはないとおっしゃったけど、

もう少し詳しく話して下さいますか?」改めて あずが言った。

「だって私、思った事が中々上手に言えないし、それに誰かが何かを言うと『そうかも知れないなぁ』って

すぐ考えがフラついちゃうし・・・私って自分をしっかり持てない人なんです」

「なるほど、そこら辺のところが強化されればリリカさんの理想の形にグッと近づきそうですね」

あずがそう言うと、リリカさんも「そうだ」と言うように強くうなずいた。


「自分の考えをしっかりと持つ芯のある人・・・つまり頼もしい人になるには2つの要素が必要ですね」

今度はゆずが話し始めた。 

「1つは、自分を信頼し自信を持てるようになること。

もう1つは、具体的なコミュニケーションスキルを身につけること。

最初の『自分に自信を持てるようになる』には、まずマジカルダイアログに慣れて

自分と仲良くなることが大切なんだけど、リリカさんの場合はもう上手に出来てるみたいよね」
 

「ええ、まぁ・・・マジカルダイアログは今でも毎日続けています。

それこそ前にお2人が言っていらした “やみつき” に今では私もなっているみたいです」

そう言うと、リリカさんはクスッと笑った。

「それなら、すでにご自分と仲良くなっているのね、よかったわ」あずもそう言うと嬉しそうにニッコリした。


「それでは今日は新しい事をしましょう」ゆずがイタズラっぽい目をしてリリカさんを見た。

「新しいこと?」リリカさんは何だろうというような顔をして2人を見ている。

「なりきりトレーニング・・・聞いたことありますか?」

「いいえ・・・どんな事をするんですか?」リリカさんの目がキラキラしてきた。


「これは自分が劇団員になったつもりで、他の誰かになりきるトレーニングなんだけど・・・

例えば、『〇〇な人になれたらいいな』って思ったとするでしょ?でも今の私には無理!

だったら誰か別の人格になって、その役を演じてみるの。リリカさんの場合だったら『頼もしい人』よね?

さっき言ってたじゃない、『フワッとした包み込むような温かい人』とか・・・

女優になったつもりで、リリカさんの理想とする『頼もしい人』になりきってみて欲しいの。

そうすることで、違った何かを感じたり気づいたり出来るのよ」

 
「じゃあいいかしら?それでは配役を決めます!」あずがゆずとリリカさんを見ながら言った。

まず、ゆずが『悩みを持ったリリカさんの友だちで、相談に来る人っていうのはどう?

そしてリリカさんは、その相談を受ける人。

リリカさんの思う『頼もしい人』になりきって話しを聞いてあげて下さい」


「出来るかなぁ、私」ちょっぴり不安そうなリリカさん。

「大丈夫!私たち3人しかいないんだし、それにやってみると結構面白いわよhappy01

2人がそう強く勧めると、リリカさんもようやく首を縦に振った。



【なりきりトレーニング】

ゆず「私、今ちょっと悩んでることがあるんだけど・・・」

リリカ「どうしたの?」

ゆず「来週の土曜に女子会をするから来ないかと先輩に誘われちゃって・・・

だけど、あんまり行きたくないのよね。気を遣うし・・・」

リリカ「そうなんだ。でどうしたの、断ったの?」

ゆず「うん。一応断ったんだけど『あなたが来なきゃ面白くないから来なきゃダメ』とか言われちゃってさ」

リリカ「それは困ったわね・・・ ・・・ ・・・」

その後、何と言ってよいのか言葉が続かず、リリカさんは困った様子であずの方を見た。


「もし、頼もしいスーパーリリカさんだったら何て言うかしらね?

今はなりきり劇団なんだから、気にせず勇気を持って思った事を何でも言ってみて」

あずが笑顔でリリカさんの背中をそっと押す。


リリカ「それで、あなたはどうしようと思ってるの?」

その調子よ!とあずがリリカさんに目でエールを送っている。 

ゆず「だから困ってるのよ。行きたくないんだけど、先輩にそこまで言われちゃうと断りにくくなるでしょ?」

リリカ「行かないと悪いかなとも思って心が揺れてるのね?」

ゆず「そうなの!私、どうしたらいいと思う?」


「あのぉ・・・」リリカさんは少し間をおいて考えたのち、助けを求めるようにあずを見た。

「こんなとき、何ていったらいいのでしょうか?私には良い考えが浮かばなくて・・・」
 

「あのね、本人も良い考えが浮かばないから悩んでるんですもの、ましてや私たちには無理だと思うの。

他人が思うことは、大抵本人は分かった上で却下してることが多いでしょうし。

そんなときは、ホラ思い出してリリカさん!自分にどんな声掛けをしてた?マジカルダイアログで」

「あ!」リリカさんは急に思い出したようにニッコリ笑った。


リリカ「行くか行かないか、ホント悩んじゃうわよね、ゆずさん」

ゆず「そうなの・・・ねぇリリカさんだったどうする?」

リリカ「私だったら?」そう言うと、また困ったようにあずを見た。


「今はスーパーリリカさんですよ」あずはそう言ってリリカさんを優しく励ますと続けた。

「間違ってもいいの。自信を持って思った事をいってみて。ここは練習の場だから、ね!」

それを聞いて頷いたリリカさんは、1つ深呼吸をするとゆずの方を向いた。


「私だったら・・・」リリカさんは考えながら言葉を噛みしめるようにゆっくりと話し出した。
 

リリカ「私だったら、いい点と悪い点を考えてみるかなぁ・・・

悪い点は先輩だし行くと疲れる、折角の休日なのに勿体ないとか・・・

でもいい点としては、先輩が私に好意を持ってくれている、言ってしまえば結構楽しいのかも知れない、

もっと今より良い関係になれるかも、とか」

ゆず「なるほどねぇ・・・それで?」

リリカ「ええ、それらを考えた上で、本当に私は行きたくないのか、少しは行ってもいいと思い始めているのか

もう一度自分の気持ちに聞いてみるかな・・・それから決めると思います」

そう言うとリリカさんは「ふ~」っと息を吐き出しながら心配そうに私たちを見た。
 


パチパチ パチパチ 力いっぱい拍手をしながら2人は感動していた。

「素晴らしいわリリカさん!!」2人は口々にリリカさんを褒める。

「ホント、リリカさんすごいじゃありませんか!」

「正に“頼もしい”スーパーリリカさんでしたよ」

「ホントですか?・・・でも私、厚かましくなかったですか?偉そうに言いたい事言っちゃって」

「いいえいいえ!とっても頼り甲斐があって相談してよかったなと思いましたよ」ゆずも嬉しそうに言った。


「ご自分では今、どんな気分ですか?」あずがリリカさんに尋ねた。

「私、何て言って良いのかわからないんですが・・・あの、良い気分です」

そう言ってリリカさんはチョッピリ嬉しそうに笑った。


「不思議ですよね、リリカさん。いくら演技をしたといったって自分の中にないものは出て来ません。

演じたスーパーリリカさんは、全てリリカさんそのものなんですよ。

ただ今までは、自分を色んな枠にはめてしまっていたから出て来られなかっただけなのでしょう」

リリカさんはしみじみとした表情でうなずきながら2人の話を聞いている。


「さっきのリリカさんの話し方や言葉、雰囲気って、理想のリリカ像にすごく近かったんじゃない?

私はそう感じたけど?」ゆずはそう言うと、同意を得るようにあずの顔を見た。

「ええ、私もそう思うわ。温かい表情でゆずの話をじっくりと聞いてくれていたし、

意見を求められるとしっかりと自分の意見を伝える、だけど相手に押し付けがましくない・・・

正に頼もしい魅力的な女性に映りましたよ」あずも感心したように感想を述べた。


「何だかヘンな気持ちです」そう言うとリリカさんは照れたように笑った。

「私、今まで自分の考えなんてつまらないものだからって言わないようにして来ました。

でも今日、勇気を持って言ってみたら、恥かしかったけど、何だか胸がス~っとした感じで

心が軽いんです。どうしてでしょう?」
 

「それは、表面に出たくても出られなかった本来のスーパーリリカさんが、

今日、出ることが出来て認められたので喜んでいるんじゃありませんか?」

「そうなんでしょうか?私、自分の意見を大事にしてもいいのかな・・・そんな気分です」

「まぁ嬉しいわ!そうですよ、自分の意見はとっても大切だから是非、大事にしてあげて下さい」

2人は口々にリリカさんを褒めると、リリカさんも嬉しそうに何度もうなずいていた。 



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今日は、リリカさんの中にある『理想のリリカ像』に触れることの出来た 最初の日になったようだ。

なりたい自分の理想像が、実は自分の中にすでに存在していた、

そんな事実にリリカさんは今日、気づいてくれたみたいだった。

小さな成功体験を得たリリカさんは、きっとこの先新しい自分を開花させて行けるだろう。そう願っている。


さて、残るはもう1つ。

リリカさんの望む『人間関係を上手に築く』ためのコミュニケーションスキル・・・

次はそれにチャレンジすることになる。shine


~つづく~ 

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物も含め、私たち以外は全て実在するものではありません。

リリカさんの夢を実現させるセルフプロデュース⑦

~自分の理想を表現してみよう~

 

しばらくして二人で部屋に戻ると、リリカさんはペンを手に持って

ノートに目を落としていた。

私たちが声をかけると顔を上げて、ニッコリとした。

 

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「いかがでしたか?書けましたか?」とゆずが声をかけた。

「はいhappy01結構沢山書きました。」とリリカさんは答えた。

「まあ、すごい!伺うのが楽しみだわ。

リリカさんが書いたこんな人なら魅力的だなという人物像を教えてください。」

とあずがうながした。

 

「まずは、明るい人ですね。」とリリカさんがうなずきながら話しだした。

「いいですね。ただ明るいだけでよいですか?」とゆず。

「明るいだけでなく、ふわ~っと明るくて笑顔が素敵な人。」

「まあhappy01ふわ~っとと聞くだけで、包み込むような優しさを感じますね。」

「そうなんです。その包み込むような感じを表したかったんです。

それから、その人の周りには自然と人が集まってくるような人。」

「そんな人の周りには人が集まってくるでしょうね。」

「でも、何かを相談すると頼もしくて、自分をシッカリ持っていて芯のある人。」

「芯のある人には、相談したくなりますよねhappy01

「さらに、自分の意見をきちんと人に言える人がいいですね。」

ウンウンとうなずき微笑みながら、ゆず&あずが聴いている。

「人間関係を上手く築けるのも理想です。」

「そんな人なら人間関係もバランスよく保てるでしょうね。」

「そして……お二人の前だから思い切って言ってしまってもいいでしょうか。」

「もちろんgemini何でも言ってください。」

リリカさんがためらいがちに言った。「…いえ、やっぱり今はやめておきます。」

「えっ?気にしないで思い切って言ってしまいましょう。

ここで、リリカさんが言ってはいけないことなんて何もないですよ。」

「何か恥ずかしいですねえ…でも、実は人気のある人もいいなあと思って…」

「あ~なるほど…でも今リリカさんがこんな人がいいとあげた人なら人気もあるでしょうね。」

「今 話していたら、こんな風になりたいっていう自分の気持ちなんだなあって分かった気がしました。

自分とは真反対なんですけどね。」

 

「さすが、リリカさん。いいところに気がつきましたね。

そうなんです。どんな人が魅力的かなと考えた時、それが自分の理想像なんです。」

とゆずが話し始めた。

「それでは、リリカさん!何かを相談すると頼もしい人って仰ったでしょ。

もう少し具体的に言ってもらえますか?」

「具体的に?」とリリカさんが不思議そうに聞き返した。

「頼もしい人ってどんな人のことでしょうか。」

「あ~happy01そうですねえ。相談をするときちんとした答えをもっている人でしょうか。」

「じゃあ、リリカさんがその頼りになる人に相談したとして、

その人が答えを持っていてそれを教えてくれたら、それに従いますか?」

「相談したんだから、従うと思います。」とリリカさんが不安そうに答えた。

「そんな不安そうにしなくていいんですよ。そうですよね。じゃあ、あずはどうする?」

とゆずがあずに尋ねた。

「そうねえ。例えば『150×120の答えは?』と聞いて、

答えを教えてくれたなら素直に聞いちゃうかな?

でもやっぱり自分も電卓で計算して確かめるかも。

それが、『最近落ち込んじゃうんだあ。』と相談したなら

『そういう時はこうしたほうがいい!』と言われてもその通りにはしないか、

出来ないかも。」

リリカさんがハッとして「そう言えば、そんなことは言われたくないかも。」と言った。

「相談をしたい人って大抵自分で答えを持っているか、

自分で答えをだすことができるかなんですよ。」とニッコリゆずが微笑んだ。

「じゃあ、リリカさんはそんな時どうして欲しいですか?」

「話しを聞いて欲しいですね。」とリリカさん。

「リリカさんは、これまで私たちとお話をしてきている中で

とても上手に受け答えなさいますよね。」とあずが続けた。

「えっ。そうですか?」

「そうですよ。『そうですね。』と私たちの話しを受け入れてから、

違うと思えば『だけど…』と続けてくれたり、

『こんな風に思うんです。』と自分の気持ちを教えてくれたり

あ~この人私の話しを聞いてくれているんだという安心感を得られるんです。」

「だから相談相手になる資質は十分でしょ。」

「でも、リリカさんは頼もしい人というのが大切なんですよね。

頼もしい人というのは、きちんと自分の意見・考えを持っている人なんです。

それを持っているけれど、相手の気持ちを理解する時は自分の意見は横に置くことが

できるということなんです。

そんな人に自分の話しを聞いてもらえて人は満足するんですよね。 」

「だから頼もしい相談相手というのは、自分の意見をシッカリ持っていること・

芯のある人ということになります。」

「そこはリリカさんの理想にもあがっていましたね。」

「そうです。そして、私には無いとこなんです!」

あまりにキッパリとリリカさんが言うので私たちは軽く吹き出してしまった。

リリカさんもそれを見て、「おかしかったですかあ?」と微笑んだ。

「なんか突然、凛々しくなったものだから。ごめんなさい。」と二人で頭を下げた。

「じゃあ、そこはリリカさんの弱点だわね。そこを強化していきましょうか。」

 

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さて、

自分の意見を持ち、芯のしっかりした人になるにはどうしたらいいのでしょう。

 

~つづく~

 

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物も含め、私たち以外は全て実在するものではありません。

リリカさんの夢を実現させるセルフプロデュース⑥

~バランスが大事~

 

「こんにちは。今日は暖かいですね」

爽やかな笑顔とともにリカさんが部屋に入って来た。

4回目の今日は以前と比べると明るく、身のこなしも心もちキビキビとした印象に変わって来たように思う。



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「何か気づいた事ありましたか?」ゆずが前回の振り返りを始めると、

「この間、私が欠点だと思っていたところを、お2人がどんどん長所に変換して下さったので、

そのあと何だか心が軽くなった感じなんです」リリカさんは、そう言うとニコっと笑った。


「そうですか。それは良かったわ」ゆずとあずもニッコリしながらリリカさんを見た。

「ただ・・・」リリカさんは何かを考えている様子だ。

「ただ?」

「はい・・変換してくれた事は嬉しかったんですけど、ホントにそれでいいのかなぁ・・・と」

「なるほど。長所に変えるだけじゃなく、キチンと短所にも向き合うべきでは?ってことですね」

「ええ、まぁ・・・」

「そうですね。短所に向き合うのは必要なことですものね」

ゆずはリリカさんの目をしっかりと見て頷いた。
 

「前回を思い出して欲しいんですけど、

私たちって自分の良いところよりも欠点の方がスラスラと出て来ますよね?」

「はい」

「その “欠点=ダメなところ ”って固く思いがちなんだけど、

『その見方を変えるだけで、実は長所にも変われるんですよ』って事に、まず気づいて欲しかったんです」


ゆずに代わってあずも話し始める。

「例えば・・・人の気持ちを察する力があるとしますね」

そう言うと、あずは椅子から立ち上がってホワイトボードにこう書いた。
 

(長所)優しさ ←『人の気持ちが分かる』→ (短所)『優柔不断』


「『人の気持ちが分かる』という事を1つとっても、良い方向へ伸ばせば『優しさ』になるし、

反対に悪い方向へ伸ばせば『優柔不断』になるんですよね。

要は、長所だけ!短所だけ!というのはなくて、全ては『バランス』が大事なんだという事、

それを伝えたかったんです」

「あ~なるほど、そうだったんですね」

リリカさんは真剣な表情で頷くと、可愛らしい絵の描かれた専用ノートに目を落とした。


「そしてもう1つ」あずは人さし指を1本立てながらリリカさんに微笑みかけた。

「自分の中に眠っていた長所を呼び覚ます事が出来たら、今度は短所を補う方法も考えるんです。

例えば・・・」そう言うと、あずはまたホワイトボードに書き始めた。


優柔不断(人の気持ちに流され易い)→自分の考えを持つ(意志決定の力を磨く)事で克服


「この場合は自分の考えをしっかりと持つことで優柔不断ではなくなりますよね。

つまり、“なりたい自分”に近づくためには、自分を上手に操ることが大切なんです」

「う~ん・・・でも難しそうですね。出来るかなぁ・・・」

「それは大丈夫!そのために私たちがついているんですから」

そう言って、あずは自分の胸をたたくとニッコリした。
 

「というわけで、ここから実践編に入りましょう」今度はゆずがイタズラっぽい口調で言った。

「実践、編・・ですか?」ペンを止めるとリリカさんは顔を上げてゆずを見た。

「そうですよ。リリカさんの願いは『幸せな結婚』をすることでしたよね?」

「あ、はい」

「実践編ではその望みを叶えるために、リリカさんの中にある、どんな資質が使えるのかを吟味したり、

ちょっと足りないところがあれば、それを補ったりして行くのです」

「へぇ~・・・でも、私の中で・・・皆足りないところばかりだと思うんですけど」

「いいえ違いますよ。どんな望みを叶えるにも、1つだけ決まっていることがあるんです。

それはね、『自分の中にあるものしか使えない』ってことなんです」


「当たり前だって思うでしょ?」あずが笑いながら、ゆずを引き継ぐように言った。

「でもね、みんな自分に足りないところばかり数えて他人と比べたり・・・

そして落胆してるけどそれは違うの。

だって、そもそも太陽テーマ(自分の使命)は生まれる前に自分で決めているのよ!

ということは、必要なものはすでに、全て自分の中に備わっているって事よね」

「あ~確かに・・・」リリカさんは頭の中をまとめようとしている様子で自分の書いたノートを見ている。


「リリカさんの場合、幸せな結婚をするためにはまず出会いが必要よね?」

「はい、そうなんですけど・・・」リリカさんは急に小さな声でそう言うと肩を落とした。

「うふふ、急に自信がなくなっちゃったみたいね」

「だって・・・私って面白くないし、魅力的でもないから」リリカさんは寂しそうに微笑んだ。


「分かったわ!じゃぁ今から問題を出します」そんなリリカさんを見て、ゆずが突然言った。

「あ、そうね」ゆずの言葉を察して、あずもすかさず同意する。そして2人は顔を見合わせてニッコリした。

リリカさんは何を言うのかと興味深そうに2人を見ている。
 

「それでは問題です!

素敵な出会いをするために、どんな女性になったら男性が興味を持ち、好感を抱くでしょう?

リリカさんが「いいな」と思って憧れたり、羨ましいと思っていた要素を具体的に紙に書き出してみて下さい」

「はい・・・」

「難しくは考えないでね。こんな人なら魅力的だろうな・・・とか、こんな事が出来たらな・・・など、

好きなように考えるだけでいいんですからね」

2人がリリカさんにそう説明すると、リリカさんもホッとしたように笑った。


一人でリラックスして書けるように、私たちは少しの間 部屋を離れて外に出ることにした。
 


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これから彼女の望みを叶えるために使える必要な要素を、リリカさんの中から見つけ出す作業が始まる。

「ここからが本番ね!」

「リリカさんの魅力を沢山引き出せるように一緒に頑張りましょうね!」

2人は改めて確認し合うと握手をしてニッコリ笑った。


~つづく~


danger この物語はフィクションであり、登場人物も含め、私たち以外は全て実在するものではありません。


 

リリカさんの夢を実現させるセルフプロデュース⑤

~自分のよいところを真剣に探そう~

 

セルフプロデュースがどのようなものか理解できたリリカさんが期待に満ちた目で、

私達の方を見つめた。その表情は、初めて来室した時の自信なさそうなものとは違い、

まるで子犬のような可愛らしさだった。 

 

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ゆずがニッコリと微笑みながらきりだした。

「リリカさんhappy01セルフプロデュースは分かっていただけたようですね。それでは、

リリカさんご自身が仰ったようにご良いところを探す作業を初めましょう。」

「はい。」とリリカさんが真剣に答えた。

 「では、リリカさん ご自分の長所を10個言ってみてください。」

「はい…」とリリカさんが考え始めた。

「え~と 真面目なところ・・・・世話好きなところ・・・・それから・・・・素直なところ…・」

と指を折って数え始めた。

 

「大人しいっていうのも長所ですかね?」とリリカさんが尋ねた。

「リリカさんが疑問に思うなら、今は?ボックスにいれておきましょうか。」とあずが答えた。

「チョット悩んでいるようですが、もう思いつきませんか?」

「う~んsadそうですね。あとは・・・・あとは何だろう・・・・・・・・・・・」

「沢山あるんですけどねwobbly思いつきませんか。仕方ない、取り敢えず3つということで。

それでは、リリカさんが短所だと思うところを一つでも二つでもいいので

言ってみてください。」とゆずが聞いた。

 

「短所ですか…優柔不断なところ・感情にむらがあるところ・人見知りなところ・

あきっぽいところ・人の意見に左右されるところ・疑り深い・本当は怒りっぽい…」

とリリカさんがスラスラと発表した。

ゆず&あずは、あまりによどみなく答えるリリカさんに驚きながら途中で遮った。

「ちょ・ちょっと待って!」

「長所の時はあんなに悩みながらだったのに、短所の時はそんなにスラスラと

出てくるなんてご自分でも驚きませんか?」

「そう言えばそうですね・・・・・・でも まだ出てきますよ。」

「あっcoldsweats01ごめんなさい。まだ、続けますか?」

「ええ、正直に全部言わないと……

自分の意見をもっていない・不器用なところ・八方美人なところもあるし

要するに他の人より色んなところが劣っているんですangry

 

ゆずが優しく話しだした。「そんなにいつもご自分にダメ出しをされていたんですね。

苦しいでしょ。リリカさんが可哀そうだわdespair

あずも続けた。

「私達には、リリカさんが短所だと思い込んでいるところも長所だってわかるのにねwink」とゆずと微笑んだ。

「えっ?」リリカさんがビックリしたように首をかしげた。

「じゃあ、聴いてくれますか。」とゆずがゆっくりと語り出した。

 

「八方美人っていうのは、周りの人に気を使って周囲と調和を保とうとするっていうことですよね。

とても素敵な性格だと思いませんか?」

「あ~なるほど…」とリリカさんが感心したようにうなずいた。

「周りの人に気を使う・そして和を保つ、これで長所が2つ増えたでしょ。」

「周りの人に気を使うから優柔不断になったりしませんか?これって人は優しさと呼ぶんです。

又一つ長所が増えたでしょ。」ゆずとあずが交互にリリカさんを説得し始めた。

「人見知りや人の意見に左右されるところ・自分の意見をもっていないところなどは、

人の気持ちを察したり深く理解出来るからでしょ。」

 「それから 飽きっぽいんだとしたら色々なことに興味を持つからだと思うし…」

「感情のムラや疑り深いところや怒りっぽいところは、人間誰しも持っているところです。

それを人にぶつけたりはしていないんでしょ。だって、大人しいってご自分で言っていたものね。

では、大人しいは長所ですよね。

心の中で毒づくことまで禁止しては可哀そう。

むしろ喜怒哀楽というのは人間味があっていいことなんですよ。」

「そして、不器用っていうのは人より時間がかかるのでしょうか?

それなら慎重だったり、丁寧だったりということでもあります。」

「あらあ、簡単に長所が10個を超えてしまいましたねhappy01

「リリカさんが人より劣っているところなんてどこにあるんですか?」

 

リリカさんが不思議そうに

「そうですか…なんか魔法にかかってみたいで…」と私達を見つめた。

「どこか疑問のところがありますか?反論はありますか?

私達は、リリカさんがあまりに厳しい目でご自分を見ているから

間違っていることを教えたかっただけです。」と真顔であずが話した。

「いえ、私 なんか、嬉しくなって。見方を変えると短所も長所に変わるんですね。」

「そうですね。人間だから長所も短所もあるんです。でも、短所にばかり注目していたら

委縮するばかりでしょ。真面目なリリカさんだから、そこに集中して何とかしなくてはと

考え込んでしまうなんてこともあるでしょ。

そこは、少し自分から離れて客観的に自分を見てみるのは大切なんです。」

 

リリカさんは目を輝かせてこんな風に言った。

「すみません。もう一度私の短所を長所に変換してくれたところを教えてくれますか?

ノートに書きたいので…さっき聴き惚れてしまって…」

「もちろんhappy01いいことは何度でも繰り返しますよ。」とゆずとあずが顔を見合せ微笑んだ。

「八方美人は、周囲に気を使う・和を保つということ。

優柔不断は、優しさからきていること。

人見知りや人の意見に左右されるところ・自分の意見をもっていないところなどは、

人の気持ちを察したり深く理解してしまうから。

飽きっぽいということは、色々なことに興味を持っているということ。

大人しいから、負の感情を人にぶつけたりしていないということもわかりましたよね。

ということは、大人しいというのも長所でしたね。

不器用というのは、丁寧・慎重に行動するということ。

これだけだったかしら?もっと言いたい感じだわ。」

「はい。ありがとうございました。しっかり書けました。」と嬉しそうにリリカさんが言った。

 

「でも、まだまだ短所を見つけてしまったらどうしましょう。」

「また私達に教えて下さい。間違いを正しちゃいますよ。」

「よろしくお願いします。」

「もう一つ言っておきますね。長所の中にリリカさんの才能が隠れているんです。

そんなことを頭に入れて、次回までにもっと長所を探してきてください。」

「わかりましたhappy01頑張ります。」

「マジカルダイアログも忘れずにねhappy01

「もちろん。」

清々しい笑顔を残してリリカさんが部屋から出ていった。

 

 

shine crown shine   shine crown shine   shine crown shine

 

『自分の長所をあげてみましょう』と言うと大部分の方が言葉につまってしまう。

特に、自分を変えたいと思って私達のところへくる方たちは…

そして短所をと言うと、次々と出てくるのだ。でも、それは期待の表れだろう。

短所の中に隠れている長所をみつけだしていくのが私達の仕事でもある。

そして、長所を最大限に伸ばして忘れさられてしまった才能を発掘し、

本当の夢を実現していくお手伝いをしていくのが私達の仕事。

明るい笑顔で帰っていったリリカさんを見送りながら、私達も希望に胸が膨らんできた。 

 

~つづく~

 

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物も含め、私たち以外は全て実在するものではありません

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