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⑨(2回目)ひまわりさんの☆☆を取り戻す~Part 2~

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「さて、具体的に例の“厳しいさん”をどうしたら良いかなんだけど・・・」

分かりやすく説明するには・・・そう考えを巡らせながら2人は顔を見合わせ、そしてまずあずが口を開いた。


「人間は皆、誰でも理解されたいと思っていて、

分かって貰えたと感じれば元気になるって事はひまわりさんも分かったわよね。

という事は、“今回のイライラの元→厳しいさん”の場合もそれと同じなんだと思うの。

“厳しいさん”はあなたのためを思って、良かれと思って、叱咤激励しているのに分かって貰えない、

それでも傷ついたあなたを癒すためだからと影を潜めて協力していたのに、それも気づいて貰えない」
 

「そう聞くと、“厳しいさん”も何だか可哀そうですね」しみじみとした表情でひまわりさんは言う。

「でしょ?だけど元来頑張ることしか出来ない“厳しいさん”だから、

傷ついた気持ちをイライラで表現しちゃったんじゃないかしら?」

それまでうなずきながら聞いていたゆずが、今度は口を開いた。
 

「そこまで分かれば後は簡単!“厳しいさん”とも仲良しトークをすればいいのよ」

「仲良しトーク・・・ですか?」

「うふふ、そうよ。前の傷ついて縮こまっていたひまわりさんには励ましたり『分かるよ』が効いたけど、

今度の“厳しいさん”はプライドが高そうじゃない?だから相手を尊重した話し方が良いと思うの」

「あはは、確かに」そう言うと可笑しそうにひまわりさんは笑いながら何度もうなずいた。
 

そして一息ついて、ふと真顔に戻ってゆずに聞いた。

「でも“厳しいさん”との・・・これもマジカルダイアログなんですか?」

「もちろんよ!自分の中の人格と対話をするんだから、マジカル(魔法)じゃない?」

「あぁ、なるほど、そうですね」ひまわりさんは感心そうにうなずいている。


「さて、それでは・・・」あずが彼女に微笑みかけながら話を本題に戻す。

「私たちが助けるから、一緒に“厳しいさん”とお話しをしてみましょう」

「え?はい」彼女は背筋を伸ばしてこちらを見たが、少し不安気な様子だ。


「もう一度最初からね。

(ひまわりさんの厳しいさんに向かって)あなたは何故、イライラしていたんですか?」

ひまわりさんは右手を胸に当てて黙って目をつぶる。

「・・・この人が何も分かっていないからです」

「分かっていない?何を?」

「自分に優しくしちゃって・・・それでいい気になっちゃって・・・」

「なるほど・・・でも、この人がいい気になっちゃうとどうなるんですか?」

「前に進めなくなっちゃうじゃないですか!まだまだやる事あるのに」

「だから、あなたはイライラ・・・怒っていらしたんですね」

「そうです。」
 

「そのイライラの気持ちはどうして起きるのかなぁ?

その下にある本当の気持ちは何を言いたいのかしら?心配?それとも不安?」

しばらく考えていたひまわりさんは、目を開けると答えた。

「しん・・ぱ・い?・・・。 あ!この人-“厳しいさん”は私の事を心配してたんだ!!」

「そうだったのね。あなたの事を心配してくれてたんだ!」

「はい!」凄い事に気づいた、というように嬉しそうな表情で彼女の目はキラキラ輝いている。


「素晴らしい事に気づいたわね、ひまわりさん。じゃぁ早速、お礼を言わなくちゃね」

「お・礼・・・ですか?」

「そうよ、あなたを心配して守ってくれているんだから心を込めて『ありがとう』って・・・」

「・・・ありがとう」

「“厳しいさん”何て言ってる?」

「う~ん、やっぱり嬉しいのかな?・・・身体が、何て言うのか、軽くなったような・・・」

「それは良かったわ。“厳しいさん” 分かってくれたのね」

 2人はひまわりさんに、“厳しいさん”の言い分にも耳を傾け、自分の思いも分かって貰う、

お互いの気持ちを否定せずに認め合う、そんな対話が大切なのだと一生懸命に話した。

 
そして最後に、2人は一緒に説明する。

「私たちの中には・・・実は様々な人格を持った存在がいるの。

例えば、大人の自分とか子供の自分とか・・・聞いた事あるでしょ?」

「はい」ひまわりさんは真剣にうなずいている。

「傷ついている自分や、今回のように頑張れ!とお尻を叩く自分もね。

本当はたくさん存在しているんだけど、それら全部が協力し合って守ってあなたを支えているの」

「言わば、『チームひまわり』って訳ね」

「それらと上手に付き合う事が出来れば、私たちは誰でも最高の人生を手に入れる事が出来るわ。

それが私たちの言う『究極の自己プロデュース』なの」

「何ですか、それ? 私もやってみたいなぁ」ひまわりさんが興味深そうに言った。

「そうね、でも今は、そのためにもマジカルダイアログを頑張りましょうか」

「はい、そうですね。でもいつか教えて下さいね」

「もちろん、喜んで!」2人は口を揃えて言うと一緒に笑った。

 

☆ ・ ・ ・ ☆ ・ ・ ・ ☆ ・ ・ ・ ☆

今回の事で、改めて人間の不思議さを再認識した。

人間は小宇宙だとも言われるが、自分の中にも多くの人格がいて、常に私たちを守ってくれている。

やっぱり私たちは一人ぼっちではないんだなぁ。

だとしたら、この地球上にも私を解ってくれる人、愛してくれる人、そして待っていてくれる人が

きっといる筈!! そんなことを強く思いながら、ひまわりさんの後ろ姿を見送っていた。


 danger この物語はフィクションであり、登場人物も含め、全て実在するものではありません

 

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