②デイジーさんの☆☆を取り戻す・マジカルダイアログ
ドアを開けると、少し緊張して、控え目な微笑みを浮かべた女性がそこにいた。
うつむき加減に静かに部屋に入ってくる。
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~今日のお客様~
・シャイニングネーム 『デイジー』 さん
・年齢 46歳 ・女性 ・既婚 ・パート
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「今日は、職場の人間関係についてご相談したくて、伺いました。
私は、周りの人と上手くやりたいといつも思っているんですけど…
最近引っ越しをして新しいパート先を見つけ、事務の仕事をしています。
そこのリーダーが私より大分若いんですけれど、
どうも私の事を目の敵にしているようで…」
テーブルの中心を見つめながら静かにデイジーさんは、話し始めた。
「それは、毎日憂鬱ですね。」とあず。
「あっ!でも週3日だけなんですけれど。」とデイジーさん。
「それに時間におわれる仕事なので手早くやらなければいけないのに、
私がユックリ過ぎるのかもしれません。」
「私、この仕事にむいていないのかもしれませんね…」
デイジーさんは、堅い表情でこちらを見た。
「デイジーさんは、ご自分が悪いんだと思われるんですか?」
「はい。私がしっかりとしてテキパキすればいいのじゃないかと…
今考えるといつもそんな目にあっているような気がします。」
デイジーさんの言葉の中の『いつも』というフレーズが気になる。
いつもそんな目に会って、いつも自分が悪いのだからと納得させてきたのだろうか?
「では、デイジーさんはそのリーダーが何か嫌なことを言ってきたり、
嫌なことをしてきたら、どういう風に対処するのですか?」とゆずが切り出した。
「えっ…黙って聞いているか、 謝ります。」
「そうですよね。周りの人と上手くやりたいと思っているんですもの。大人の対応ですね。」
「でも、心の中ではどう思っているのですか?」とあずが聞いた。
「えっ…」
「大丈夫!ここには、デイジーさんを救う会の私達・3人しかいないのですから。
誰にも漏れはしません。」とゆず。
すると思い切ったように
「あの~心の中では、嫌だなあ~こんな目にあいたくないなあ~と思っています。」
「私だったら…」とあず。
「いつも偉そうに文句ばかり言うんじゃないわよ!頭にくるわね!!とか
もっと毒づいているわ。」
「そうよね。あなたに雇われた覚えはない!!とか色んなこと思いついちゃうわ。」
とゆずもエキサイティング。
ゆず&あずが二人で毒づいているのを見て、デイジーさんは、初めて楽しそうに笑った。
「漫才みたいですね。」
そして、思いきったように口を開いた。
「ふざけるな!何偉そうにしているのよ。今度言ったら首しめるわよ!!なんて思っています。」
「でもそんな酷いことを思うだけで良くないですよ。」とすぐにつらそうな表情になる。
~ゆず&あず テレパシートーク(心の中での会話)~
あず「デイジーさんは、かなり自分を厳しく責めているのね。」
ゆず「でもデイジーさんは、人の気持ちを思いやる優しい人なのよ。
この傷が癒されれば、きっと、本来の素敵な人に戻るわ。」
あず「そうね。今度は自分にその優しさを向けてあげてもらいたいわ。」
ゆず「そうすれば、どんなに怯えている人もキリキリしている人もデイジーさんの傍にいるとホットしちゃうそんな人になれるものね。」
あず「それじゃ、まずは長年傷ついてきたデイジーさんを理解してあげるところからのスタートね。」
ゆず「怒りの裏に隠れている本当の感情に気づくって大切よね。」
※ ・ ・ ・ ※ ・ ・ ・ ※ ・ ・ ・ ※
そこで、ゆずは優しく言った。
「そんな事を思っている私は、なんて醜いんだと自分を叩いてきたのね。」
そして ゆずは、キリッとした表情で
「でも、デイジーさんは、どうなるの? 可哀そうじゃない?
他人からも苛められ、自分からも責められているのよ。」
「デイジーさんは、酷い事を思う人じゃないのよ。」
とあずも続けて言った。
「デイジーさんは、こんな酷い事を思うほど傷ついているだけよ…
デイジーさんの心が悲鳴をあげているだけのことよ。」
ゆず&あずが二人で言った。
「そこのところをわかってあげて欲しいの。
お願い!傷ついたデイジーさんを叱るんじゃなくて、気持ちを理解してあげて。」
しばらくして、デイジーさんが俯いていた顔を上げると涙が頬を伝わっていた。
「でも、どうやったら良いのかわかりません。」
「そうよね。今までやったことないものね。」
と私とゆずはニッコリほほ笑みながらデイジーさんに語り始めた。
「あなたのことを良い感情も悪い感情も分かってあげて欲しいの。
一番の味方になって欲しいんだ。ほら、大好きな人にやるように…
地獄の底までついていくぞ~みたいにね。」
「出来るかしら?」
少し嬉しそうにデイジーさんが尋ねた。
「やることは、3つ!
まずは、心の中の自分を『あなた』と呼ぶこと。
2つ目に『必ず声に出す』こと!
3つ目は『優しく自分にボディタッチしながら』語りかけること!」
その後をゆずが続けた。
「あなたと呼ぶのは、あなたのことを大切に思っている他人に言われているという感覚。
必ず声に出すのは、本当の会話のようになることが大事だから。
ボディタッチは愛されている感覚を味わうために必要なの。
初めは、何だか恥ずかしいかもしれないけど、人前でやるわけではないから出来るでしょ。」
「一番理解してもらいたい人から理解してもらえて、
一番理解出来る人が理解してくれるのだから。」
デイジーさんは、頷きながら
「怒りって隠さないで認めてもいいんですね。」と言う。 彼女の堅い表情が和らいだ。
「それから大切なのは、『分かるよ!好きだよ!私はあなたの味方だからね!』という
3つの言葉。」
「私 そんなこと考えたこともなかった。」
ビックリしたようなデイジーさんに私達は言った。
「何もかも分かっている自分が味方についたら百人力でしょ。じゃあ、声に出して言ってみて。」
すっかり その気になったデイジーさんは、
「どんな事があっても、私はあなたの味方だよ。 す・き・だからね。」
その瞬間、デイジーさんの顔にあたたかな微笑みが戻った。
「今どんな気持ち?」と私達。
「よくわからないけれど、心強くて頑張れそうな気分です。」
そう言って彼女はニッコリとした。
その顔は、爽やかな人を温かく包みこむような大きさすら感じた。
この物語はフィクションであり、登場人物もふくめ、全て実在するものではありません。










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