2012年1月

⑥ミリさんの☆☆を取り戻すマジカルダイアログ

ドアを開けると、肩までの髪を少し茶色に染めた若い女性が無表情に立っていた。

「どうぞ。」と声をかけると、弱々しく微笑みながら部屋に入ってきた。

 

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今日のお客様 

・シャイニングネーム  『ミリ』 さん  

・年齢  25歳  ・ 女性  ・アルバイト

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少しモジモジしながら、ためらいがちにミリさんは口を開いた。

「あの・・・・・わたし・・・・このままでいいのかなと思って。

というか、変わりたいって思って・・・・・

それで ネットで偶然こちらのホームページを見つけたんです。

私も変われるのかもしれないって思って。」

「まあ、有難うございます。じゃあ、ここに来るまで勇気がいたでしょ。」

とニッコリ微笑みながらあずが聞いた。

「ミリさんは、何を変えたいんですか?」

 

緊張した面持ちでミリさんは、語り始めた。

「私、この年でアルバイトですし・・・

親と一緒に住んでいるので生活費とかはいらないんですけど、

旅行したり、買い物をするための費用をアルバイトで稼いでいるんです…

この年でお小遣いはもらえないので。

でも、普通の25歳って、高校を出たら7年・大学を出たら3年も働いているんですよね。

一人でしっかり生活出来たり、結婚している人もいたりするし…

私って普通じゃないよなあ~と思って。でも、どうしたら良いかは わからないんです。」

「ミリさんのおっしゃる普通って何を基準にしているのかしら?」とゆずも優しく語りかける。

 

「え~と・・・・

例えば 従兄弟たちに親戚の集まりで会うと 皆 きちんと就職して一人暮らしをしていたり、

結婚して子供がいる人もいたりして・・・幸せそうなんです。

近所の人や何処を見てもそんな感じがするし…

旅行なんかにいっても、必ず何のお仕事をしているんですか?って聞かれるし・・・」

「普通になりたいの?」とゆずが質問する。

「だって、私なんか高校も通信制だし、その後専門に行ったんだけれど途中でやめて、

今は、昔ちょっとアルバイトしたことのあるケーキ屋さんで又アルバイトしているんです。

なんか・・・・・・・・いやだなあって思って・・・・・・・」

「今までの自分の生き方が好きじゃないって思っちゃうのね。」

とあずがミリさんの気持ちを確認した。

「だって、どうして通信制の高校に行ったかというと 最初は普通高校に入学したんです・・・

でも、どうしても自分に合わなくてすぐにやめちゃったんです。

そしたら、パ・・

父が『こんな高校があるけどどうか?』としつこく勧めるので仕方なく行ったんです。

父も母も私が途中で高校をやめるのはイヤだろうし…」

ゆっくりと、ゆずが言った。

「周りの目やご両親の期待がわかるからミリさんは苦しくなってしまうのね。」

少し涙ぐみながらミリさんはこう言った。

「こんな私・自分でも嫌なんです。」

 

~ゆず&あず テレパシートーク (心の中での会話)~

ゆず「ミリさん、何かを一人でず~っと苦しんできたのね。」

あず「もう限界なのかもしれないわ。」

ゆず「けなげよね。話しを聞いていると胸が苦しくなってくるわ。」

あず「私も…ただただ抱きしめてくなるわね。」

ゆず「私達二人だけが味方じゃなく、もう一人のミリさんにも助けてもらいましょう。」

あず「そうね。いつも傍にいる味方をつくらなくちゃ。」

ゆず「そうそう!そうすれば、変わるわよねえ~ミリさん。」

あず「ホント!!楽しみだわ。」

 

※ ・・・ ※ ・・・ ※ ・・・ ※

「突然だけれど・・ミリさんhappy01 ここで問題です。自分の良いところを10個言ってみて。」

とあずがいたずらっぽく言った。

「・・う~ん・・・・」

「難しい質問だったかしら?」とゆずも続けて言う。 「じゃあ、悪いところは?」

少し考えてから、こんなにあるのかと感心するほどネガティブな言葉が出てきた。

「優柔不断 飽きっぽい 中途半端 怠惰 好き嫌いが多い 可愛げがない…」

まだまだ言い募ろうとするミリさんをあずが遮った。

「はい!ストップ!随分自分へのダメだしはよどみなくでてくるのね。

ちょっぴり感心しちゃったわ。それだけ自分のことをよく見ているってことよ。

見張っているというのかな。」

「そうね。でも それじゃあ、あまりにミリさんが可哀そう。

ミリさん応援団のゆずママ&あずママとしては抗議したいわ。」とゆずも言葉をはさむ。

「えっ・・・・・・」と不思議そうなミリさん。

「私達、お客さまの母親になることにしているの。

どんなに年上の人にも、ゆずママ&あずママなの。

ご予約のメールを頂いた時から私達はミリさんには内緒でママになっているのよ。」

とあずが説明をする。それを聞いたミリさんの顔にフッと笑みが浮かんだ。

 

「抗議だけしていても本意ではないので…

私達がミリさんの言った悪いところ・短所がどんなに間違った見方をしているのか

解説させてもらおうかしらhappy01」とゆずが乗り出した。

「優柔不断というのは、決めたことをひるがえして なかなか決定出来ないという感じよね。

でも、ミリさんは学校を辞めると決めたけれど、両親の期待を感じるから違う学校へ変わった

のね。これは、ご両親に対する優しさというのよ。」

そして、あずも続ける。

「何を見て飽きっぽいと思ったのかしら?ミリさんは飽きっぽい人ではないわ。

飽きっぽい人は、通信制の学校なんて通いきれないわよ。

卒業するのは大変だってよく聞くもの。」

「色々なことに興味を持つ好奇心旺盛なことを飽きっぽいと勘違いしているのかしら?」

「好き嫌いが激しいというのも、自分の価値観やポリシーをきちんと持っているということ。」

「怠惰?やりたいことの為にはアルバイトもしているのに。」

「可愛げがないなんて失礼な!自分の意志や主張がはっきりとしているってことでしょ。」

と ゆず&あずは交互に説明する。

ミリさんは、眼をまあるくしてじ~っと二人をみつめている。

そして、みるみる内に涙が溢れだした。ユックリと話しだす。

「私、沢山欠点がある自分がイヤだったのに、いつも自分がダメなんだって思っていて、

全部自分がだらしないからこんなことになったんだって。」

と一呼吸おいて ミリさんは続けた。

「でも、みんな長所だったなんて、私信じられない…」

 

「みんな長所だとわかったら、どんな気持ちですか?」と改めてあずが聞く。

「とても嬉しいです。生きていてもいいって感じがします。」とミリさんが明るい顔で答える。

そして ゆずがこう言った。

「まだまだ沢山の良いところがミリさんにはあるでしょ。

まずは、毎日10個自分の良いところを唱える練習をしましょう。

そのうち10個なんかじゃ足りないなんていうことになるのよ。」

あずも後に続く。

「ミリさんはさっき沢山悪いところは言えたでしょ。

それは、自分をみつめることは出来ているのよ。

これからは、そこを一歩進んで

『また、優柔不断!』って思ったら、

『まてまて、これは優しさじゃないかな?』

『ほおおら、やっぱり 又 人の期待に応えようという優しさがでてるんじゃない』

『優しいねえ~』と褒めてあげましょう。」

「今のミリさんに必要なことは自分の味方をつくることなの。

本当の気持ちを一番よく知っている自分が味方してあげることから始めてみましょう。

ミリさんは、今まで真っ先に自分から責められ、

そして最後まで手を緩めずに責め続けられていたのよ。

『よくやってきたよ。よく頑張っているよ。よく我慢したよ。』

『私はわかっているよ。私はあなたの味方だよ。いつも傍にいるよ。』

こんな言葉かけを、疲れ切って縮こまっているもう一人のミリさんにしてあげて。

自分の味方になることが出来たらあなたは変わるはずよ。」

 

「そうそう、それにもう一つ!普通じゃないってミリさんは悩んでいたけれど、

その経験があなたの長所を また 増やすことになるわよ。楽しみね。」

とゆずが付け足した。

 

ミリさんは、最初に部屋に入ってきた時とは別人のような自信に満ちた顔になってこう言った。

「わかりました。私 今日から自分のいいところを沢山発見します。自分のために。」

 

自分を責めるようになるには、それなりの原因がある。

でも 過去のことや、ましてや他人から受けたことを 今更変えることは出来ない。

ミリさんのように自分を変えることしか 私達には出来ないのだ。

『どうか、ミリさんが自分の一番の味方になってくれますように。』と二人で後ろ姿を見送った。

 

danger この物語はフィクションであり、登場人物も含めて、全て実在するものではありません。

⑤ペンタさんの☆☆を取り戻すマジカルダイアログ

「どうぞ」と声をかけると部屋に入って来たのは、中肉中背、20代後半ぐらいの青年だった。

ニコっと笑う顔が好印象で爽やかだ。

 

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~今日のお客様~

・シャイニングネーム 『ペンタ』 さん

・年齢30歳  ・男性  ・未婚  ・失業中

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「ボク…今失業中なんです」

最初、下を向いて少し躊躇している様子の彼だったが、意を決したように顔を上げるとそう告げた。

ペンタさんの訴えたい事がまだ分からないので、私たちはしばらく彼の話に耳を傾けることにした。


「今の仕事は小さな会社の営業だったんですが、不景気のあおりを受けて倒産しちゃって・・・」

私たちが黙って頷くとペンタさんは話を続けた。

「ま、ホントに働きたい職種でもなかったから別にいいんですが・・・

ボク、今まで色んな仕事をして来たんです。コンビニとかソバ屋とか・・・ゲーセンもあったなぁ」

彼は遠い目をして寂しく笑った。
 

「ボク長男なんですが、父親が昔からボクにうるさくて全然理解してくれないし、

高校の時なんか言う事を聞かなかったり勉強をしないからと3度も携帯を折られたんですよ。

そんな事が続くうち、親父の喜ぶ事はしたくない!とボクも意地になってしまって・・・

親父の望みは大学進学でしたから、全く勉強するのを止めてしまったんです。で、結局ボクは家も出て」


「そうでしたか・・・ペンタさんはご自分の道を貫かれたんですね」とゆずが言うと、

「でもそれは結局、自分の逃げだったんじゃないかと・・・」

「大学へ行かなかったのは、親への反発を隠れ蓑にして勉強から逃げていたからだと?」

「はい。大学進学は別にどうでもいいんです。ただ、ボクがあの時親父に反発して勉強から逃げなければ、

今頃もっと自分に自信が持てたのかな?って」

「ペンタさんはご自分に自信がないんですか?」ゆずのとなりであずが聞いた。

「自信なんて全くないですよ。自分のこと情けない奴だと思っているし、

何をやっても長く続かないし、自分のこと甘やかしてきた自分・・・キライです」


「ペンタさんは学生時代、部活とかやってました?」突然、ゆずは別の事を聞いた。

「はい、中学から6年間剣道をやっていました。現在、剣道二段です」

「それはすごい!」私たちは同時に言って笑った。

「あとは?何か趣味みたいなものはありました?」

「う~ん別に・・・ テレビゲームぐらいかな?よく夢中になってやっていて親父に怒られたなぁ」

ペンタさんは昔を懐かしむように微笑んだ。

  

~ゆず&あずテレパシートーク(心の中での会話)~

ゆず「ペンタさん、自分に自信がないんだって」

あず「うん、でも何をやっても長続きしないっていうのは違うわよね」

ゆず「そうよ!6年間も剣道を続けて、しかも二段まで取っているんだもの」

あず「自分は忘れているみたいだけど結構頑張り屋で努力家よねぇ」

ゆず「TVゲームだってそうよね、夢中になれれば続く人なのよ」

あず「それに親に反抗して言いなりにならなかったんだから良くも悪くも信念を貫く人でもあるわ」

ゆず「そう!今度は自分の希望に向かって信念を貫けば、きっと素晴らしい事になっちゃうわよ」

あず「それにはまず自分への信頼を取り戻さないとならないわね」

ゆず「問題は、どうやって『努力家で頑張り屋』も彼の一面なんだという事を分からせるかよね」

あず「自分への信頼を取り戻せば、彼なら道を切り開ける力を発揮できる筈だものね」



※ ・・・ ※ ・・・ ※ ・・・ ※

 

あずが言った。

「もし時間を巻き戻せるならば、ペンタさんはいつの時代からどんな事をしたいですか?」

「ボク・・・高校時代に戻って、親父のために反抗するんじゃなくって自分のために必要な努力をしたいかな?

本当はボク、教員になりたかったんです。部活で剣道を教えたりして・・・」

「『自分のために努力をする・・・』素晴らしい言葉ですね」しみじみとした口調であずが言った。


「ボク…出来ますかね?」突然ペンタさんは顔を上げて私たちを見た。

ゆずはゆっくりと頷くとニッコリ笑って彼に言った。

「あなたは変われると思いますよ。でもその前に自分への信頼を取り戻さなきゃ」

「信頼?・・・自分への?」

「そう。それには、まず悪い面だけじゃなく良い面もキチンと知った上で自分を受け止める」

ゆずにあずも続く。

「そうすれば自分を信頼出来るようになるの。

例えば、親に反抗してまで教員になる夢をあきらめたペンタさんは、実はとっても意志の強い人」

「いや、でもそれは間違ったやり方だったから、ボクは・・・」

「ううん、例え違った方向でも意志自体は貫いたわけでしょ?

だったら自分のためにその力を使うなら、もっと意志を貫けると思わない?」

「あ!確かに」彼の目が大きくなった。


「まだあるわよ」今度はゆずが楽しげにあずと顔を見合わせると後を引き継いだ。

「テレビゲームだってそう」

「??」かれは不思議そうにゆずの顔を見た。

「テレビゲームを長く遊ぶとお父さんによく怒られたと言ってたけど、それって言い換えると、

ペンタさんって、好きな事や興味のある事なら集中出来るっていう事よね」

「だって、それは遊びだから」

「ううん、遊びならどんなものでも集中出来るとは限らないでしょ?好きじゃない遊びは続かないと思うわ」

「あ、そう言えば・・・」

「でしょ!遊びだから勉強だからという区分けはしないで

『良くも悪くもボクは好きなものには集中出来るんだ』と認める事が大切なの。

剣道だって長い間頑張ったでしょ」

「あ、はい」

「ペンタさん、心の中で自分にダメ出ししてない?」

「いつもしてます。自分に腹立ててるから…」


私たちは口を揃えて言った。

「それはダメよ、逆効果。今日から止めましょ!私たちはダメ出しを続けられると良くなることは出来ないの。

最後には自暴自棄になるか、あきらめるか、体も心も動けなくなってしまうのよ」

「・・・ ・・・」

「まずは自分の頑張って来た部分を認めてあげるの。

ペンタさんの場合なら、『剣道にも親父に反抗するときも、いつもお前なりに頑張ってきたよな』とか。

『何があっても仕事を見つけて働いてきたお前は “やるときはやる奴” じゃん』とかね」

「なるほどなぁ。今まで考えたこともなかった」と彼は面白そうに笑った。


「一人の時に、声に出して自分に言うのが効果的なの。

『何があってもオレはお前を見捨てないからな』とも言ってあげて欲しいなぁ」

ペンタさんは黙って頷きながら聞いている。


少しの間があって彼が口を開いた。

「今度の倒産も・・・意味があったのかも。

こんな事があったからボクは変わりたいとも思ったし、それに、ここにも来たし・・・」

最後は、自分に言い聞かせるようにつぶやいたペンタさんだった。


☆・・・☆・・・☆・・・☆

ペンタさん、本当は今が一番辛い時期だと思う。

今度は安定した仕事につきたいだろうし、何より充実感を味わう人生を手に入れたいだろう。

でも、だからこそ、今踏み止まって自分と向き合って欲しい。自分を認め愛してあげて欲しい。

その思いが彼の中のもう一人の自分に届いたとき、

内側から強い自分が立ち上がって歩き出すのを私たちは知っているから・・・


「変容したペンタさんの姿が見たいわね」と話しながら私たちも部屋を後にした。


danger この物語はフィクションであり、登場人物も含め、全て実在するものではありません

④サニーさんの☆☆を取り戻すマジカル・ダイアログ

ドアを開けると、ショートカットの真面目そうな女性が外で静かに待っていた。

第一印象は、どんなことにも動じないクールな女性というイメージだ。

 

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~今日のお客様~

・シャイニングネーム 『サニー』さん

・年齢 42歳   ・女性   ・既婚   ・専業主婦

 

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「こんなこと言うのも恥ずかしいんですが…、でも、もうどうしようもなくて…

でも、あまりにくだらないし…」

そんなサニーさんに優しく微笑みながら、ゆずはこう言った。

「どんな悩みだってくだらないとか、恥ずかしいなんてことはないですよ。

その人にとっては、とても苦しくて大変なことなんです。どうなさいましたか?」

 

それでも、まだ少しためらいながら 話し始めた。

「実は、今 毎日苦痛に思っていることがあるんです…

近所に母が一人で暮らしているんですが、毎晩9時頃に電話してくるんです。

『もう、寝るからおやすみなさいって言おうと思って。』と。

その頃に電話が鳴ると・・・ぞ~っとしてしまって。  酷い娘でしょ・・・

母は身体の具合も悪く、目もあまり良くないので、一日おきに様子を見に行っているんです。

だから、そんなに話すこともなくて・・・

私は、夜の9時といっても主人はまだ帰っていなくて、勿論夕飯もまだですし、

子供たちとバタバタしていて忙しいってこともありますし・・・

言い訳です・・・   とにかくそんな風に思わないようになるにはどうしたらいいのでしょう。」

苦しそうに俯いている。

 

ゆっくりとあずが話し始める。

「今のお話を伺っているだけで、

サニーさんは 随分お母様の面倒をよくみていらっしゃるんですね。

かなり良くやっていらっしゃいますよね。

一日おきにお家を尋ねるなんてなかなか出来ないわ。

ご自分の家のことだってあるでしょ。

それに他の用事だってあるでしょうし。

第一自分の休む時間はとれているんですか?」

 

「えっ! 自分の休む時間?そんなものは皆ないんじゃないですか…私、専業主婦ですし…

それに大して面倒をみている訳でもないんです。基本的には一人で出来るので。」

 

「お一人で出来るのなら、なおさら一日おきに行くだけでも、優しくていい娘さんですね。」

「一生懸命やり過ぎて疲れちゃったのね。」とゆず。

 

「どうして、電話がかかってくると、ぞ~っとするんだと思いますか?」

「私の根性が悪いからです。」

「違いますっ!!」とゆず&あずが二人で声を揃えて言いきった。

 

~ゆず&あずテレパシートーク (心の中での会話)~

あず「サニーさんは、他人の為に一生懸命尽くすタイプなのね。」

ゆず「きっと良く気がきく人なのね。周りの人は助かるタイプだわ。」

あず「すごく素敵な人ね。」

ゆず「そう!そう!チョッピリ疲れただけよ。」

あず「サニーさんは、素敵な人なんだと自覚をうながしましょう。」

ゆず「自分のことも大事にしてもらってね。」

 
※ ・ ・ ・※ ・ ・ ・ ※ ・ ・ ・ ※

 

「根性の悪い人が、自分の休む時間もとらずに面倒を見てあげるなんてことはありません!

サニーさんは、お母様が『お休みなさい。』と言うだけで電話をかけてくるんじゃなくて、

何か他に言いたいことがあるんじゃないかと考えたりしていませんか?」とゆず。

続けてあずも言う。

「本当は夜淋しいんじゃないかしら?とか、自分から電話をしてあげられなかった!とか、

色々考えるんじゃないですか?」

「そんなこと思っていたのでしょうか?よくわかりません…

ただ、毎日の電話にぞ~っとしている自分に呆れていたんです。酷い娘だなあって。 

一人娘なのに…」とサニーさんは尚も続ける。

「そう言えば、声を聞くとイライラっとして…ということもあります。」

 

そんなサニーさんを優しく見つめながら、ゆずはこんな風に話しだした。

「サニーさんのお母様は、介護とまではまだいかないのでしょうけれど…

でも、いつも世話をやいてくれていたり、心配をしてくれていた母親が弱っていったり、

自分との立場が逆転してしまうのは複雑な気分ですよね。」

「そんな思いの中で、サニーさんの場合 お母様がより気持ちよく暮らすことが出来るように

何をすれば助けることができるだろうかと思いながら精一杯やっているのに…」とあずも言う。

「でも、出来ないんです!」 と重ねるようにサニーさんが言う。

「だから、電話があるたびに母から責められているような気がするんです。」

 

「そうですね。だから、一日の終わりに電話があると気が重くなりますよね。」

 

ゆずが質問する。

「では、想像してください。

サニーさんではなく、あずが一日おきにお母様のところに世話をしに行き、

もちろんその間に自分の家の事もして、ご近所のお付き合いやこどもの学校の用事も済ませ、

夕飯を食べて一息ついた時に電話がなり、それにも応えているとしたら…

サニーさんは、そんなあずさんのことをどう思いますか?」

「よくやっているなあと感心します。」と心からサニーさんが答える。

 

「それをやっているのは、私ではなく、サニーさん・あなたなんですよ。」

納得したようにサニーさんが言う。 

 「私、よくやっていますね。」

 

「でしょう。 立派な人でしょ。 素敵でしょ。 優しいでしょ。」とゆずがニコニコと話す。

「私達こういう人大好きだわ。」

サニーさんは、「いやあ、そんなあ…」と恥ずかしそうに微笑んだ。

「だってサニーさんだって感心したでしょ。  偉いでしょ。  あなたは、そういう人なのよ。

『いやあ、そんなあ』じゃなくて、堂々ど『ありがとう』と言うところだわ。」と偉そうにあずが言う。

嬉しそうに小声で「ありがとうございます。」と言うサニーさん。

 

「私達がわかっているのに、サニーさんはわかっていなかったんですもの。

分かってくれて嬉しいわ。ありがとう。」

「これからは、もっと沢山ご自分のことを褒めてあげてください。

出来ないことばかり数えないで、褒める事をいっぱい探してあげましょうね。」

「あなたが一番の味方になってあげてください。」

『よくやっているよ。』 『分かるよ。』 『素敵な人だね。』 『頑張っているね。』

『あなたのことが好きだよ。』 『どんなことがあってもあなたの味方だよ。』

「こんな言葉かけを沢山してあげて下さい。」

「これが、マジカル・ダイアログです。」

(詳しくは第1回の『ひまわりさんの☆☆を取り戻すマジカル・ダイアログ』をご覧ください。)

 

「こんな事は誰でもやっていることよ!とか、娘なんだから当たり前!なんて思い始めたら…」

「マジカル・ダイアログです!」

「分かりました。」とニッコリサニーさんは頷いた。

 

微笑みが出てきたところで、あずは きり出した。

「さて、そこで

サニーさんはどうしたらそんな風に思わなくて済むのか教えて欲しいとのことでしたよね」

「はい、そうでした。」

とまるで忘れていたというように余裕の表情でコチラを真っすぐ見つめながら答えた。

「でも、思ってしまうのだから無理ですよね。」といたずらっぽく首をかしげる。

 

「全然思わなくなる方法なんてありません。だって人間には感情があるものなんですから。」

とゆずが話す。

「だけど、先程もお話ししたように、

サニーさんはは一生懸命やり過ぎて疲れてしまっただけなんです。

それは、わかったでしょ。

だから、イラっとしたり、ぞ~っとしたりしたんです。だったら、その疲れを予防しましょう。」

 

「予防?」 とサニーさんは不思議そうな顔をする。

「そう!予防です。」と今度はあずが話し始める。

「疲れないようにするのです。」

「基本的には、一人でなんでもお出来になるお母様なのでしょう。

一日行くのをやめてみるとか、夜9時の電話には一回だけ出てみないとか。」

「そうですね…」と不安げなサニーさん。

「気になっちゃうでしょ。でも一度だけ是非やってみて。

あなたのその不安も優しさからきているのだから。

居留守を使って悪かったなあと思えば、次に会う時や電話に出る時には

前にも増して優しい気持ちになれるんですよ。」

「やり慣れないことをする時は、居心地が悪いものなんですよ。

でも、疲れ切ったサニーさんを助けるためには是非これをやって欲しいのです。」

 

「は、はい。」とためらいがちに返事をするサニーさん。

「サニーさんが自分の時間を削って我慢しているのだから、

少しだけお母様にも我慢してもらいましょうよ。」

 

「何か心配ですか?」とゆずが聞く。

「あの~そんなことをしたら私、『もう2度と母のところへ行くのを止めた』とか思わないですか?」

ゆずは、ニッコリほほ笑みながら答えた。

「そんなことは絶対ありません。じゃあ、サニーさん ご自分の心に聞いてみてください。

これもマジカル・ダイアログです。『あなた、そんなことしたら2度と行かないと思う?』って。」

 

「どうですか?」とあずが聞く。

「『そんなこと思えないでしょ、あなたは』って…言ってます。」とサニーさん。

「そういう方です。サニーさんは!」ゆず&あずは声を揃えて言った。

 

「心の中で『居留守使っちゃってゴメンネ。』って謝れば、『心の中で』ですよ。

翌日お母様のところへ行ったり、電話をしたりすると、言葉や行動に変化がおきますよ。」

「悪かったなと思って優しくできたり、笑顔が増えたり。

そうすれば、あなたもお母様も嬉しいでしょ。」

「1日が2日になって上手に息を抜けるようになれば、

どんな風にお母様を助ければよいのかわかってくるのではないのでしょうか。」

ゆず&あずは交互に説明した。

サニーさんは、納得の表情でこう言った。

「なるほど!私、行かないとか、電話に出ないとかいう選択肢はありませんでした。

そうか。自分を大切にしないと他人も大切に出来なくなるんですね。」

 

「スゴイ!!いいことに気付きましたね。」とゆず&あずが二人で拍手をした。

嬉しそうに「そうですか?」と私達を見つめたサニーさんの顔が明るい表情になっていた。

 

サニーさんは他人の期待に応えようと一生懸命に働く人で、

彼女の周囲の人達はどんなにか幸せだろう。

元気を取り戻せば、太陽のような存在になれる人なのだと私達は確信した。

 

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物も含め、全て実在するものではありません。

③ブバリアさんの☆☆を取り戻すマジカルダイアログ

ドアを開けると入って来たのは、身のこなしも軽やかな笑顔の可愛い20代前半の女性だった。

こちらの目を真っ直ぐに見て話す、そんなしっかりとした彼女にどんな問題があるのだろう?

そんなことを思わせられるような第一印象だった。

 

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~今日のお客様~

・シャイニングネーム 『ブバリア』 さん

・年齢24歳  ・女性  ・未婚  ・ピアノ講師

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 「私、最近何だか疲れやすくなったような気がして…」 ブバリアさんは唐突に話し始めた。
 

「私、今まで1度も人のいる所では座ったことがない気がして… あ、心の中でですけど」

そう言うと、恥ずかしそうにうつむいた。

「誰の前でもブバリアさんは心を許して安心して寛いだことがないってこと?」

彼女を見つめゆずがそう言うと、軽くうなずいて彼女は続けた。

「だって、もし私がちょっと気をゆるめちゃって、

そのために誰かを知らずに傷つけてしまったら、そう考えると怖いんです」

「ああ、だからいつも自分を見張っているために立っているんだ」

「はい。そんなことになったら私… 自分を許せないと思う…」

ブバリアさんは自分に言い聞かせるように小さな声でつぶやいた。


「傷つけないためには今のまま頑張って行くべきだけど、でも心は疲れて来ちゃった… 辛いでしょうね」

横であずが労わるような表情で語りかけた。

「はい… でも自分じゃどうしてよいか分からなくて…」


「私、何だかブバリアさんってご自分に厳し過ぎるように感じるんだけど?」

そう言ってゆずがあずの方を向くと、あずもうなずきながら彼女を見ている。

「でも、見張っていないと私ってダメなんです!」彼女の表情がスッと強張った。
 

「あとはどんな戒律をご自分に課してるの?」

茶目っ気タップリにゆずが彼女に問いかけると、彼女も笑いながら、

「え~と、人の気持ちを分かってあげる?人を批判するときは自分はどうなのかを良く考えて、それから・・・」

出て来る出て来る・・・ 正直、私たちも驚きながら彼女の話を聞いていた。

 

~ゆず&あずテレパシートーク(心の中での会話)~

ゆず「何だか修行僧みたいね」

あず「ホントね。辛いだろうなブバリアさん…」

ゆず「そうよね!でも彼女って心底いい人なのね。人をあんなに大切に思う人っていないもの」

あず「でも、そんな心根の美しさに本人が気づいていないってところがねぇ」

ゆず「それどころか、まだ足りない!ってオモリを増そうとしてる(笑)(笑)」

あず「まずは、SOSを訴えて来てる心の中のブバリアさんを解放するところからかしらね」

ゆず「そうしたら変わるわよぉブバリアさん!」

あず「人だけじゃなく、自分にも優しい素敵なブバリアさんを取り戻したいものね!」



※ ・・・ ※ ・・・ ※ ・・・ ※

ゆずが言った。

「ねぇ、あなたはいつも人を大切にって思ってるでしょ?

じゃぁ、同じぐらいブバリアさんご自身のことを大切に思って接してくれている人はいるの?」

「え?」彼女は呆気にとられたような顔でゆずを見た。

私たちが尚も黙っていると、

「・・・私・・・考えたことがありませんでした」微かに聞き取れるぐらいの声だった。

「もし誰もいないとしたら…それって不公平じゃない?」

「不公平… あぁ、そう言えば私…可哀そうかなぁ」
 

すかさず、あずが続ける。

「そう…それが疲れちゃった原因かも知れないわね」

「・・・でも私、どうしたら? 気を抜いたら人を傷つけちゃうし、それは嫌なんです!」

またブバリアさんの表情が固くなる。

人を傷つけたくない・・・彼女にとって本当に大切なことなのだろう。


「ううん、どちらも不公平にならない良い方法があるのよ。それはね、あなたがあなたの味方になってあげるの」

「私がわたしの味方??」彼女は言っている意味が分からないという顔をした。

「そう」あずは頷いて彼女に笑いかけると優しく説明し始めた。
 

「誰でも私たちの中には、もう一人のわたしが住んでいるの。

頑張れ!まだ足りない!と言い続けていると、『もう一人のわたし』が傷ついて疲れて来ちゃうの。

ブバリアさんだって、誰かにそんなことをずっと言われ続けたらどう?」

「・・・苦しくなっちゃうと思います」

「そうよね。ましてやダメ出しをしているのは自分だから24時間逃げることも出来ない…でしょ?」

「はい」

「だから、そんな辛いあなたを分かってあげてほしいの。

ブバリアさんは相手の人を大切にしたいから、気を抜くことも自分に許さないんでしょう?

だったらせめて、そんなに頑張っているあなたを分かってあげない?認めてあげましょうよ」

「・・・」 驚いたような顔をしてブバリアさんは黙ってあずを見ている。


ゆずはそんなブバリアさんに優しくうなずくとあずに加わり一緒に話し続けた。

「もう一人のブバリアさんが陰で独りで努力をしているのに誰にも分かって貰えない、

誰からも認めて貰えていない、それこそが1番の疲れた原因なんじゃないかしら?」

彼女は黙って静かにうなずいた。


「だからね、そんなときは『あなたは頑張っているよね!私は知ってるよ』っていってあげて欲しいの。

『疲れたら私の前では愚痴を言ってもいいのよ。座ってもいいんだからね』って」
 

「愚痴?座っていい?」と不思議そうな顔をしてブバリアさんがゆずに聞いた。

「そう。だってあなただけの所でなら愚痴を言ったって椅子に座ったって構わない訳でしょ?」

「例えば、人の前では今迄通りに頑張る。その代り、一人になったら『よく頑張ったわね。あなた偉かったわよ!あなたスゴイわぁ、さすがよ!』こんな感じかしら」

「あ、なるほど。一人のときになら… でもそんなこと、私言えるかなぁ…」

「じゃ今言ってみて?『あなたいつも頑張ってるね』って」

「…あなた、いつも頑張ってるよね…」

私たちは続けた。

「私は分かってるよ」って。

「…私は分かってるからね」

「私はあなたの味方だよ」って。

「・・・」 ブバリアさんの目から涙が溢れ、両手で顔を覆ってしまった。
 

しばらくして私たちは静かに沈黙をやぶった。

「今はどんな気持ちですか?」

「こんな気持ち初めてなんですけど…私の中…喜んでます」

「よかったわぁ」私たちは思わず顔を見合わせた。


そのとき急に、ゆずはシャイニングネームの『ブバリア』の意味が分かった気がした。
 

「ブバリアって花の名前でしょ?珍しい花を知っているのね?」

「はい。いつだったかその花を見た途端、あまりに可愛らしくて一目惚れしちゃったんです」

「私も前に結婚式のブーケに使われていたブバリアの花を見たことがあるの。

十字架上に広がる4枚の花びら。真っ白で小さくて可憐な花よね。南国の甘い香りがしたわ」

「そうなんです!」彼女は初めて幸せそうな笑顔を見せた。

「でもブバリアって鮮度が長く持たないんじゃなかった?あんなに白くて可愛い花びらなのに、

結構すぐに茶色く変色しちゃうのよね?」

「そうなんです」残念そうな表情でブバリアさんはうなずいた。


「私ね、本当のあなたももしかしたら同じなんじゃないかなって思ったの。

外から見ると、しっかりしてて凛々しくて…でも中身はブバリアと一緒で、どこまでも清く…

でも、放っておくとすぐに変色してしまうような繊細さを併せ持つ人…」

「そうかも知れません。私ブバリアの清らかさや繊細さに魅せられて…

でも、私も同じに扱われたかったんですね、きっと」

彼女はそう言うと、吹っ切れたように明るく笑った。


 ブバリアさんが帰った後も、私たちはしばらく彼女のことを考えていた。

慌てなくても、彼女が自分の味方になってさえいれば、

いつの日か人前でも座って寛げる日が来ることを信じながら・・・


danger この物語はフィクションであり、登場人物も含め、全て実在するものではありません。

②デイジーさんの☆☆を取り戻す・マジカルダイアログ

ドアを開けると、少し緊張して、控え目な微笑みを浮かべた女性がそこにいた。

うつむき加減に静かに部屋に入ってくる。

 

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~今日のお客様~

・シャイニングネーム 『デイジー』 さん

・年齢 46歳  ・女性  ・既婚  ・パート

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「今日は、職場の人間関係についてご相談したくて、伺いました。

私は、周りの人と上手くやりたいといつも思っているんですけど…

最近引っ越しをして新しいパート先を見つけ、事務の仕事をしています。

そこのリーダーが私より大分若いんですけれど、

どうも私の事を目の敵にしているようで…」

テーブルの中心を見つめながら静かにデイジーさんは、話し始めた。

 

「それは、毎日憂鬱ですね。」とあず。

 

「あっ!でも週3日だけなんですけれど。」とデイジーさん。

「それに時間におわれる仕事なので手早くやらなければいけないのに、

私がユックリ過ぎるのかもしれません。」

「私、この仕事にむいていないのかもしれませんね…」

デイジーさんは、堅い表情でこちらを見た。

「デイジーさんは、ご自分が悪いんだと思われるんですか?」

「はい。私がしっかりとしてテキパキすればいいのじゃないかと…

今考えるといつもそんな目にあっているような気がします。」

 

デイジーさんの言葉の中の『いつも』というフレーズが気になる。

いつもそんな目に会って、いつも自分が悪いのだからと納得させてきたのだろうか?

 

「では、デイジーさんはそのリーダーが何か嫌なことを言ってきたり、

嫌なことをしてきたら、どういう風に対処するのですか?」とゆずが切り出した。

「えっ…黙って聞いているか、  謝ります。」

「そうですよね。周りの人と上手くやりたいと思っているんですもの。大人の対応ですね。」

「でも、心の中ではどう思っているのですか?」とあずが聞いた。

「えっ…」

「大丈夫!ここには、デイジーさんを救う会の私達・3人しかいないのですから。

誰にも漏れはしません。」とゆず。

 

すると思い切ったように

「あの~心の中では、嫌だなあ~こんな目にあいたくないなあ~と思っています。」

「私だったら…」とあず。

「いつも偉そうに文句ばかり言うんじゃないわよ!頭にくるわね!!とか

もっと毒づいているわ。」

「そうよね。あなたに雇われた覚えはない!!とか色んなこと思いついちゃうわ。」

とゆずもエキサイティング。

ゆず&あずが二人で毒づいているのを見て、デイジーさんは、初めて楽しそうに笑った。

「漫才みたいですね。」

そして、思いきったように口を開いた。

「ふざけるな!何偉そうにしているのよ。今度言ったら首しめるわよ!!なんて思っています。」
 

「でもそんな酷いことを思うだけで良くないですよ。」とすぐにつらそうな表情になる。

 

~ゆず&あず テレパシートーク(心の中での会話)~

あず「デイジーさんは、かなり自分を厳しく責めているのね。」

ゆず「でもデイジーさんは、人の気持ちを思いやる優しい人なのよ。

この傷が癒されれば、きっと、本来の素敵な人に戻るわ。」

あず「そうね。今度は自分にその優しさを向けてあげてもらいたいわ。」

ゆず「そうすれば、どんなに怯えている人もキリキリしている人もデイジーさんの傍にいるとホットしちゃうそんな人になれるものね。」

あず「それじゃ、まずは長年傷ついてきたデイジーさんを理解してあげるところからのスタートね。」

ゆず「怒りの裏に隠れている本当の感情に気づくって大切よね。」

※  ・ ・ ・  ※  ・ ・ ・  ※  ・ ・ ・  ※

 

そこで、ゆずは優しく言った。

「そんな事を思っている私は、なんて醜いんだと自分を叩いてきたのね。」

そして ゆずは、キリッとした表情で

「でも、デイジーさんは、どうなるの?   可哀そうじゃない?

他人からも苛められ、自分からも責められているのよ。」

「デイジーさんは、酷い事を思う人じゃないのよ。」

とあずも続けて言った。

「デイジーさんは、こんな酷い事を思うほど傷ついているだけよ…

デイジーさんの心が悲鳴をあげているだけのことよ。」

ゆず&あずが二人で言った。

「そこのところをわかってあげて欲しいの。

お願い!傷ついたデイジーさんを叱るんじゃなくて、気持ちを理解してあげて。」

 

しばらくして、デイジーさんが俯いていた顔を上げると涙が頬を伝わっていた。

「でも、どうやったら良いのかわかりません。」

「そうよね。今までやったことないものね。」

と私とゆずはニッコリほほ笑みながらデイジーさんに語り始めた。

「あなたのことを良い感情も悪い感情も分かってあげて欲しいの。

一番の味方になって欲しいんだ。ほら、大好きな人にやるように…

地獄の底までついていくぞ~みたいにね。」

「出来るかしら?」

少し嬉しそうにデイジーさんが尋ねた。

 

「やることは、3つ!

まずは、心の中の自分を『あなた』と呼ぶこと。

2つ目に『必ず声に出す』こと!

3つ目は『優しく自分にボディタッチしながら』語りかけること!」

 

その後をゆずが続けた。

「あなたと呼ぶのは、あなたのことを大切に思っている他人に言われているという感覚。

必ず声に出すのは、本当の会話のようになることが大事だから。

ボディタッチは愛されている感覚を味わうために必要なの。

初めは、何だか恥ずかしいかもしれないけど、人前でやるわけではないから出来るでしょ。」

「一番理解してもらいたい人から理解してもらえて、

一番理解出来る人が理解してくれるのだから。」

 

デイジーさんは、頷きながら

「怒りって隠さないで認めてもいいんですね。」と言う。 彼女の堅い表情が和らいだ。

 

「それから大切なのは、『分かるよ!好きだよ!私はあなたの味方だからね!』という

3つの言葉。」

 

「私 そんなこと考えたこともなかった。」

ビックリしたようなデイジーさんに私達は言った。

「何もかも分かっている自分が味方についたら百人力でしょ。じゃあ、声に出して言ってみて。」

すっかり その気になったデイジーさんは、

「どんな事があっても、私はあなたの味方だよ。 す・き・だからね。」

その瞬間、デイジーさんの顔にあたたかな微笑みが戻った。

「今どんな気持ち?」と私達。

「よくわからないけれど、心強くて頑張れそうな気分です。」

そう言って彼女はニッコリとした。

その顔は、爽やかな人を温かく包みこむような大きさすら感じた。

 

dangerこの物語はフィクションであり、登場人物もふくめ、全て実在するものではありません。

①ひまわりさんの☆☆を取り戻す・マジカルダイアログ

2012年1月12日、今年最初の個人セッションが始まる。 
 

ドアを開けると、すらっとした背の高い若い女性が少し緊張の面持ちで静かに部屋に入ってきた。

「シャイニングネームを決めて来て頂けましたか?」ゆずがそう聞くと、

「はい、一応…」女性は恥ずかしそうに微笑みながらそう答えた。

 
シャイニングネーム…

これは自分に自信を取り戻すための素敵な儀式。

「あなたを信頼してる」「あなたを愛し大切に思ってる」という思いを込めて、

呼ばれると心地よい響きや言葉を自分で自分に付けてあげる最初の仕事。

“シャイニングライフ”はここから始まるのだ。

 

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 ~今日のお客様~

・シャイニングネーム『ひまわり』さん

・年齢31歳  ・女性  ・未婚  ・派遣社員

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「私って、いつも周りの人がよく見えちゃって… それに比べて私はダメだなぁって思っちゃうんです」

そう言うとひまわりさんは、微かに気弱そうな微笑みを浮かべてこちらを見た。

「そんなに自分のことダメだなぁって思っちゃうの?」

「はい。私って何をやっても、いつも中途半端で…」

全体的な雰囲気は自信なさ気に見えるのに、

自分を否定する言葉を発している時だけは元気な気がする。
 

「じゃぁ、自分の良いところは?それも知りたいなぁ」

ゆずの横に座っているあずが優しく彼女に語りかけた。

「・・・」

「思いつかない?」

「はい…。言おうとするんですけど、優しいとか…でもそれって優柔不断ってことでしょ?って思っちゃって」

「あぁ、どうしても欠点の方へ目が行っちゃうのね」

2人が同時に声をそろえて言ったので、彼女は驚いた顔をして私たちを見た。
 

「でもさぁ、それってちょっとヒドくない?あなたが可哀想過ぎると思うんだけど?」

ゆずがそう言いながらあずを見ると彼女も大きく頷いている。

「いつも自分にダメ出しを続けていると疲れるでしょ?」とゆずが笑いかけると、

「そうなんです!それにそんな自分も嫌になっちゃって、で、年も明けた事だから…」

「自分を変えたい!!」

今度は3人で同時に言ったものだから、思わずひまわりさんも噴き出してしまった。
 

「そうね。変わりましょ!いえ、変えましょう。あなたの理想のひまわりさんにね!」

ゆずはニッコリしながら真剣な口調で彼女に言った。

 

~ゆず&あずテレパシートーク(心の中での会話)~

ゆず「ひまわりさんは随分自信をなくしているみたいね」

あず「でも本当のひまわりさんはきっと、もっと華やかな人なんだと思うの。時折見せる笑顔で分かるもの」

ゆず「そうね。本当の彼女を見てみたいわよね」

あず「うん、見たい見た~い♪」

ゆず「それじゃ、まずは長年傷ついて来たひまわりさんを理解してあげるところからのスタートね」

あず「そう。周りが良く見えるということは、自分も良くなりたいって前向きに捉えている証拠でもあるしね」


 
 ※ ・・・ ※ ・・・ ※ ・・・ ※
 

 あずが言った。

「ひまわりさんが他の人を見て羨ましく思うのも、それに比べて自分がダメだと思うのも根っこは同じなのよ。

『私も良くなりたい!』って、実は自分に期待しているからだもの」

「え?自分に期待??」訳の分からない表情を浮かべて私たちの方を見ている。

ゆずもニッコリ頷くと、

「人が羨ましく見えたとき、あなたはどんな気持ちになる?」

「惨め…ダメ…敗北感かな?」

「そうよねぇ…、でもそれだと私、あなたが可哀想過ぎると思う」

あずも続いて、

「人間てね、どんなに自分にダメ出しをしたって変わってはくれないの。

むしろ最後には反乱起こして自分に復讐されちゃうかも知れないのよ」

「え?じゃぁどうしたら…?」不安そうにひまわりさんがゆずの方を見た。

ゆずはあずとにっこり顔を見合わせながら優しく彼女に語り始めた。


「そんなときに良い方法があるのよ。ひまわりさんの中のもう一人の自分とお話しをするの」

「え?私の中の私と会話する?」

「そう。それも大親友だと思って心を込めて味方になってあげるのよ」

「私たちはそれを『マジカルダイアログ』(魔法の自分との対話)と呼んでるの」
 

あずも優しくひまわりさんの目を見ながら私に続いた。

「いつもあなたはダメだ!って言われるとつらいでしょ?」

「はい…」ひまわりさんは悲しそうな表情でうつむいた。
 

「誰かを羨ましく思っちゃったときは、

『いいよねぇ、あなたもあんな風になりたいんでしょ?分かる分かる』って自分に向かって言ってあげるの」

彼女はビックリした目をしてゆずを見つめた。

「羨ましいなんて…そんなこと認めちゃっていいんですか?」

「もちろんよ!勝手に湧いて来る感情には良いも悪いもないのよ。

それを否定しないで、その気持ちを分かってあげるの」

「自分の気持ちを分かってあげる?」

「そう。実際に声に出して言ってみて?」

「え?・・・(小さな声で)羨ましいんだよね」

彼女は自分の胸の辺りを見ながらそっとつぶやいた。

「どう?何て言ってる?心の中のひまわりさん」

・・・「うん…私もそうなれたらなって…」

「じゃぁ、そう言ってあげて。『そうなれたらいいよね』って」
 

・・・「あ!」突然ひまわりさんが驚いた顔をして口を開けた。

「なんか今、ふと心が軽くなったような…ちょっぴりだけど」

あずとゆずは顔を見合わせてニッコリした。そして今度はあずが言った。

「それは、もう一人のあなたが今『分かってくれた!』と喜んだ瞬間なのよ。

誰でも皆、心の中に分かって欲しいと願い続けている自分がいるの」

ゆずも続けて、

「否定はしないで、ただ分かってあげて欲しいの。一番の味方になって欲しいんだ。

ほら、大好きな人だったら何があっても味方になってあげるでしょ?そんな感じ!」

「でも難しくないですか?」半信半疑の表情でひまわりさんが尋ねた。 
 

「やることは3つ! まず心の中の自分を『あなた』と呼ぶこと。

2つ目に『必ず声に出す』こと!3つ目は『優しく自分にボディタッチをしながら』語りかけること」

その後をあずが続けた。

「あなたと呼ぶのは、他人に言われている感覚が大切だからなの。

必ず声に出すのは、心で思う事とは区別をするため。本当の会話になることが大事だから。

ボディタッチは愛されている感覚を味わうために必要なの。」

「理解されるのは、他人からでも自分からでも効果は同じなの!だから是非やってみてね」

「羨ましいって思っても構わないんですね、私」

ひまわりさんが初めてホッとしたような微笑みを浮かべた。
 

「そう、そして忘れずに必ず言って欲しい言葉があるの。

それは、『分かるよ!好きだよ!私はあなたの味方だからね!』 この3つの言葉」

「私、自分にそんなこと言ったことがない」

少し戸惑い気味のひまわりさんに私たちはもう一押しした。

「だから言ってあげて欲しいのよ!!必ず変わるから!!」

しばらくためらっている様子のひまわりさんだったが、一呼吸すると小さな声で、

「どんなに人が羨ましくったって…私はあなたの味方だよ。…す・き・だから」

その瞬間、ひまわりさんの目から涙が溢れ出した。


「今どんな気持ち?」と私たち。

「何で涙が…でも嬉しいかも…不思議だけど」そう言って彼女は笑った。

彼女の周りがフワ~っと明るくなるような、そんな柔らかな笑顔だった。

彼女は本当にひまわりだったんだ。何だか、ふとそんな気がした。


danger この物語はフィクションであり、登場人物も含め、全て実在するものではありません。

お知らせ

年の初めfujiには、何か新しい今年の目標をたてたくなりますね。

皆さんも今年の目標をたてたのではないでしょうか。

 

ユーリアの目標は、『多くの人をやる気のある元気な人にする!』ことです。

そして…

最終目標は幸せな人を沢山つくることです。

元気があれば、やる気もでる、そして頑張れる人になれるのです。

頑張れれば、最高に輝く自分になる為に前進していくことが出来るのです。

 

では、どうしたら そんな風になれるのでしょう。

 

その方法を今年からこのブログに書いていこうと思います。

私たち geminiゆず&あずが出会ってきた方々のことを足したり引いたりして、全く違う別人にして

分かりやすく、小説風に紹介していきます。

勿論 これはフィクションです。

シャイニングライフを手に入れるために 今 なすべきことは何なのでしょう。

 

一番最初にやらなければならないことは…

自分が嫌だと思っているところも、

自分で自分を許せないと思っているところも

非難することなくわかってあげることです。

そして、そんな自分をも含めて 愛してあげて欲しいのです。

(自分で自分をバッシングしている人のなんと多いことでしょう。)

嫌だとか、ダメだと思っているというのは、本当はこんな風に思っているはずです。

『もっと、上手くできるはずだ。もっと良いやり方があるはずだ。』

だけど出来ないのです。 そんな思いをわかってあげていますか。

 

自分を理解できて、愛してあげることが出来たなら…

次には、 自分以外の人を理解し、愛してあげてください

何故なら、

この世に生きているということは 他人との関わり合い・コミュニケーションが

必要不可欠だからです。

ただ、不思議なことに 

自分を理解し愛している人は、他人のことも理解し愛してあげることが出来るのです。

自分を分かってあげたように、他人を分かってあげるだけだから…

もう、得意技になっている筈scissors

 

そして この二つが出来るようになると自己実現への道へと一直線。

自分をどんな風にプロデュースして、どんな自分にしていくのか

どんな自分になりたいのか、その為には 何をしていけばいいのか…

元気で、頑張れる自分になっていれば、自己プロデュースも容易なことなのです。

 

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今週から 小説風(フィクションです。)ブログ  題して

 

シャイニングライフへの道 

【あなたの☆☆を取り戻すマジカルダイアログ】

 

を書き進めていきます。

 

この☆☆をゆず&あずは、「あれ」と読んでいます。

ここは、皆さんにフィットするものを入れて読んでくださいネ。

今回は、☆☆は 自分への信頼 でしょうか。

私たちが 個人セッション・ワークショップ・セミナーでどんなことをしているのか

チョッピリわかるかもしれません。

お楽しみにhappy01

 

最後にもう一度 これは あくまでフィクションです。

新春のご挨拶

shine fuji shine   明けましておめでとうございます。

         昨年は『絆』というものを改めて考えさせられた年でした。

         今年は少しでも希望の持てる年になって欲しいと願っています。

         
         そして ・ ・ ・

         一人でも多くの方々が、ご自分への信頼を取り戻して頂けるように

         私たちも微力ではありますが頑張って行きたいと思っております。

         本年もどうぞ宜しくお願いいたします。


         2012年   元旦        シャイニングユーリア ゆず&あず

         

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